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西日本の仰天遺産ベスト5(後編)

佐賀の「ジャーディ遺跡」、鳥取の「法力堂」を巡る

2015年4月10日(金)

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 「体感」というものは、なかなか人に伝えづらい。いかに素晴らしい写真であっても、そこで体感できることの何割かしか伝えることができない。だから、こんなに情報にあふれた時代になっても、人は旅に出る。

 しかし、体感というものも、実際には体で判断しているわけではない。脳が判断しているのである。脳が「この程度だろう」と思っているところに、体に予想以上の刺激が加わると、体全体で何かを感じているように脳が錯覚する。

 こんなコラムを書きながら言うのもなんであるが、旅はあまり期待して行かないほうがいい。その方が体感が増す。

 これまでは「出張のついでに」という前提でお薦めの日本遺産を取り上げてきた。しかし、西日本ベスト5の後編は、出張で行く機会は滅多になさそうな2件を取り上げる。いずれも筆者に衝撃的な体感を与えた仰天遺産だが、実際に行くときには、「本当は大したことないだろう」と思いながら出掛けてほしい。

ジャーディもびっくりの古代市場

西日本の仰天遺産・第2位:吉野ケ里遺跡
佐賀県吉野ケ里町|弥生時代前期~後期

 遺跡なんてどこを見ても同じ、と思っていた。小学生のころの遺跡トラウマだ。地面に掘られた穴を無理やりのぞき込まされたり、子どもの秘密基地みたいな竪穴住居に入らされたり…。いや、そういうものを見てワクワクする小学生もいるだろう。そんな子どものなかから偉大な考古学者が生まれるのかもしれない。だが、筆者はそんな時間があるならば、弁当の後に広場でドッジボールをする時間をもっと取ってほしい、そう考える子どもだった。

 しかし、吉野ケ里遺跡は、そんな筆者の遺跡トラウマをきれいに拭い去る施設だった。

 JR長崎本線を吉野ケ里公園駅で降りる。田畑と家屋が混じり合う、ありふれた郊外の風景の中に吉野ケ里遺跡は広がる。

 つくられたのは、日本に稲作が広まったとされる弥生時代。吉野ケ里遺跡は弥生時代の遺跡としては日本最大だ。 当時の「クニ」の中心的な集落のつくりや、弥生時代600年間の移り変わりを知ることができる。

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「西日本の仰天遺産ベスト5(後編)」の著者

宮沢 洋

宮沢 洋(みやざわ・ひろし)

日経アーキテクチュア副編集長

1967年東京生まれ。1990年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日経BP社入社。日経アーキテクチュア編集部に配属。以来、建築一筋。現在は日経アーキテクチュアにて「建築巡礼/プレモダン編」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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