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「LCCだから危ない」は本当か

2014年の航空事故は史上最も少なかった

2015年4月1日(水)

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ジャーマンウイングスは、欧州の人々にとっては欠かせないLCCの一つ(撮影:吉川忠行、ほかも同じ)

 ルフトハンザ ドイツ航空系のLCC(格安航空会社)、ジャーマンウイングスのエアバスA320型機が、現地時間3月24日に墜落した。捜査当局は副操縦士が故意に墜落させたとの見方を示しており、人的要因で起きた事故となった。

 乗客144人と副操縦士を含む乗員6人の命を奪った今回の事故で、世論はLCCや飛行機そのものの安全性に疑問を持ったはずだ。確かにこのところ、航空業界では大きな事故が相次いでいる。

 2014年3月には、マレーシア航空のクアラルンプール発北京行きMH370便が、乗客乗員239人を乗せたまま消息を絶った。さらに同年7月には、同じくマレーシア航空のアムステルダム発クアラルンプール行きMH17便がウクライナ上空で撃墜され、乗員乗客298人全員が亡くなった。

 年末の12月28日には、エアアジア・インドネシアのスラバヤ発シンガポール行きQZ8501便が墜落し、乗員乗客162人が死亡した。そして年が明けた2月には、台湾でトランスアジア航空(復興航空)の小型機が台北の松山空港を離陸直後、周辺に墜落して31人が亡くなった。

 3月に入ると、国連の専門機関であるICAO(国際民間航空機関)は、タイ航空当局に対して、安全審査体制が基準を満たしておらず「重大な安全上の懸念(SSC)」があるとして改善を求めていることが発覚した。

 タイ当局がSSCを指摘されたことで、タイの航空会社は、日本をはじめとするICAO加盟国への新規就航や増便などのスケジュール変更、機材変更などができなくなる。SSCの指摘を受ける前に認可された変更などは対象外なので、現在就航している便については、今後も問題なく運航を継続できる。

 これを受けて、タイのLCCのノックスクート・エアラインは、3月末までに予定していた成田~バンコク(ドンムアン)線の定期便就航を延期した。今後、日本路線を拡大するタイのタイ・エアアジアXも、5月1日から運航する札幌~バンコク線の1日1往復の路線開設は認められたが、7月以降の運航は未定だという。

 タイでは、4月13日~15日が旧正月「ソンクラーン(水掛祭り)」に当たる。旅行需要が伸びる時期を前に、タイの中所得者層などの利用が期待できるLCCが日本に就航できなくなることで、盛り上がりつつあるタイ人の訪日需要にも深刻な影響が出るはずだ。

 今年は日本航空123便墜落事故から30年の節目を迎える。改めてこのタイミングで、「飛行機は果たして安全なのか」というテーマについて考えたい。

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「「LCCだから危ない」は本当か」の著者

吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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