• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

これはもう革命と言っていいんじゃないだろうか

東京にネオファーマーズが誕生した!

2015年4月10日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 東京都福生市にある中華料理店「豊楽園」。JR福生駅から歩いてすぐのところにあるこの店が月に1回、農業を志す若者たちの熱気で沸騰する。

 「農地を借りることが決まりました」「独立して会社をつくります」「農業を通して、日本の文化を守ります」「有機農業やってます」。ジョッキを片手に次々に近況を報告する。

 集まりの名前は、「東京NEO-FARMERS!」。東京で新しく農業を始めた人や就農の準備をしている人、彼らを応援する人たちの集まりだ。すでに約20人が実際に就農した。

 月に1回の会合は、お互いに情報交換したり、意欲を高め合ったりするのが目的だ。有志でマルシェに出店したり、地元のスーパーに常設のコーナーを設けたりと実績もつんできた。

 仕掛け人は、東京都農業会議の松沢龍人さん。「おれも変わってるけど、こいつらも変わってる。変わりもん同士でいいじゃないか」。なぜ東京で就農を目指す若者が増えたのか。都市近郊の農業にどんな可能性があるのか。彼らを支援するために奔走してきた松沢さんに聞いた。

1年に「農業やりたい」104人と面接

就農希望者はどれくらいいますか。

「就農の相談がひっきりなしに来るようになった」と話す東京都農業会議の松沢龍人さん(立川市)

 「相談はひっきりなしに来るよ。この1年なんて104人と面接した。しかも、こちらから『農業をやってくれ』って頼んだ人はだれもいない。そうではなくて、『農業やりたい』って毎日毎日やって来るんです」

就農支援はどうやって始めたのですか。

 「東京都は基本的に新規就農はないという考えで行政をやってきた。研修制度が対象にしているのは、既存の農家の後継者。うちが相談を受けても、『ほかの県に行ったら』という対応だった。東京では新たに農業はできないって話になっていた。自分もそう思ってました」

 「そんななか、瑞穂町や日の出町で農家同士で農地の貸し借りをする、いわゆる流動化が始まった。貸していた農地を農業高校から返された農家から、『どうにかならないか』という相談も来るようになった」

 「そして2007年に若い井垣貴洋さん夫婦があらわれた。『どうしても東京で農業をやりたい』って言うから、『ほかの県でやったほうがいいんじゃないの』って言ったら、元気をなくしたように見えた。そこで『落ち込むなよ』って言ったら、『じゃあ、やらせてください』と。これでやらせるしかなくなった」

 「でも、適当に言ったんじゃないですよ。瑞穂町で農地の流動化が始まって、職員もそういうことに慣れてきていたから、やれるんじゃないかと思った。こうして初の新規就農者が誕生した。このとき農地を探してくれた瑞穂町の課長さんは、いまは自ら農家になって大豆をつくってます」

コメント2

「ニッポン農業生き残りのヒント」のバックナンバー

一覧

「これはもう革命と言っていいんじゃないだろうか」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長