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地政学の父マッキンダー:欧州の成り立ちを地図と歴史で解く

2015年4月15日(水)

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 地政学の分野で著名な理論家は誰かと問われたら、私は迷うことなくマッキンダーの名前を挙げる。

マッキンダーの肖像画(撮影:奥山真司)

 ハルフォード・J・マッキンダー(1861~1947)は、哲学で言えばプラトン、経済学におけるケインズ、そして物理学のニュートンのような存在、と言えばお分かりいただけるだろうか。彼は、地政学という一つの知的伝統の、いわば「土台」を築いた人である。

ある時は学者、ある時は政治家、実業家

 マッキンダーは、実に不思議な人物だ。学者と政治家、それに実業家まで、実に幅広い分野で活躍した。頭脳のキレは抜群だったらしい。

 英国の中部にあるゲインズバラという小さな街の町医者の息子として生まれたマッキンダーは、若い時から勉学に才能を発揮し、中流階級の出ながらも英オックスフォード大学に進学した。さまざまな分野の学問を身につけながら、まずは弁護士の資格を取っている。

 そして27歳の若さでオックスフォード大学に新設された地理学科の准教授(Reader)のポジションを得た。その後は英国の支配階層にコネをつくってアフリカに探検に出かけたり、本や論文を書いたりして、学者としての名声を固めた。

 仕事の速さを認められて実務的な仕事も意欲的にこなしている。例えば世界的なエリート校として有名な英ロンドン大学の経済政治学部(LSE)の学長をやったり、母校のオックスフォード大学に社会人向けの講座を開設し、これを著者が卒業した英レディング大学の創設につなげたりするなど、社会活動にも積極的に取り組んだ。

 また、第一次世界大戦前にはスコットランドの選挙区から立候補して下院議員となった。10年ほど議員を務め上げたのち、ロシア国内で英政府のスパイ的な任務を担ったりもしている。そして、政治の仕事を離れてからは、なんと貿易会社の社長に就任した。

 簡単に言えば、20世紀初めの、力の衰えつつあった大英帝国で、極めてマルチな活躍をした人物なのだ。

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「地政学の父マッキンダー:欧州の成り立ちを地図と歴史で解く」の著者

奥山 真司

奥山 真司(おくやま・まさし)

地政学・戦略研究家

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。英国レディング大学大学院博士課程修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員、青山学院大学非常勤講師。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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