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ニッポンの町工場はこう生き残る

「ガレージスミダ」、浜野慶一社長に聞く

2015年4月14日(火)

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 日経ビジネス4月13日号の特集では、ベンチャー企業が革新の主役になりつつある様子を紹介している。それを支える取り組みの一つが2014年4月に、町工場の集積地として知られる東京都墨田区に誕生したベンチャー企業のインキュベーション施設「ガレージスミダ」だ。既にロボットや風力発電といった有望なベンチャーが育ちつつある。立ち上げたのは浜野製作所(東京都墨田区)の浜野慶一社長。町工場が中心となって開発した海底探査機「江戸っ子1号」にも参画したことなどで知られる。ガレージスミダの狙いと効果を聞いた。

(聞き手は広岡 延隆)

昨年4月に「ガレージスミダ」を立ちあげました。どのような狙いだったのでしょうか。

浜野:その前に、まず町工場の現状をお話したいと思います。墨田区では、35年前に9700~9800社あった町工場の数が3100社に落ち込みました。2013年に墨田区が全数企業調査をしたところ、5年以内に500社が廃業するという。つまり、最盛期の4分の1になっちゃうということです。

「ガレージスミダ」を立ちあげた浜野製作所の浜野慶一社長(写真:陶山勉、以下同)

 一番大きな問題は事業承継。墨田区の町工場の3分の1は従業員3人以下という規模です。つまり、お父さんとお母さん、息子もしくは職人さん。息子さんは「こんな儲からない仕事よりもちゃんと大学にいって勤めなさい」と幼い頃から言い聞かせられていますから、後を継ごうとは思いませんよね。

町工場の技術・ノウハウの発信拠点に

そうすると、何が起きるのでしょうか。

浜野:我々中小企業には、1社で完結できるところはないんです。単品の部品加工をして、色々な企業と組み合わせる。ですが、3軒先のメッキ屋さん、金型屋さんにお願いできていたのが、できなくなる。こうした業種は、減ることはあっても増えないですからね。

 かつての状況を、元通り取り戻すことはできません。でも、技術やノウハウを残して次の世代に繋げなきゃいけない。それで我々は東京や千葉の町工場などが中心となった海底探査機「江戸っ子1号」を開発した。(大田区の中小企業が集まった)「下町ボブスレー」とかも同じ狙いですね。大田区や東大阪といった中小企業の連中とはしょっちゅう酒飲んで議論しているけど、みんな問題意識は同じですよ

 大手の仕事がなくなっても、個人や大学など視野を変えれば需要はある。ですが、町工場は30年も40年も、付き合いのある大手さんにしか自分の技術情報を流していないので、何をどうやって開拓すればいいか分からないんですね。

 だから、町工場の技術やノウハウを発信する拠点にしたいなと思って、ガレージスミダを立ち上げたんです。人や会社が集まって、市場を開拓したり作ったりする場にしたいと。

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「ニッポンの町工場はこう生き残る」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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