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高齢化×ハラル×不眠港=肉で勝つ

『アジアで働く』その後のエピソード(2)

2015年4月30日(木)

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成長戦略は3本の矢

 シンガポールで食肉加工場と惣菜店舗を出しているユーラシア・グローバル・フード代表の吉岡大輔。吉岡はスペインのバルセロナでもアジア向けに現地の豚肉を輸出する仕事をしている。

ユーラシア・グローバル・フード代表の吉岡大輔さん(写真:原 隆夫)

 彼もまた『アジアで働く いまはその時だ』(日経BP社)がリリースされてから大きな変化があった。以下は彼の話である。

 一緒に本に出ている博多一幸舎の入沢(元)社長、インドネシアの同チェーンを統括している大石(昌明)社長と知り合ったことが大きいです。おかげさまで、シンガポールの一幸舎には弊社から良質の豚肉原料を納めさせていただけるようになりました。また、いずれは私のもうひとつの会社があるスペインのバルセロナで一緒にビジネスをという話も頂いています。

 入沢さんは人間としてすごく大きな方で、大変あたたかい方です。あの本で取材していただいていちばんよかったことはみなさんと知り合えたことでしょうか。そういえば、先日はシンガポール大和証券の山本(孝司)さんともお目にかかりましたし…(記事はこちら)。

 取材の当時、当社は惣菜店を2店舗、出していたのですが、一号店は閉めました。古いショッピングセンターのなかに開いていたのですが、やはり客足がいまひとつ伸びなかったこともあり、そちらは閉店し、都心のいい立地にある2号店に力を集中しています。

2号店を切り盛りする大津加貴子さん

 2号店の担当者は大津加貴子さんというすごく優秀な若い女性です。でも、まだ業態については試行錯誤していますね。当社は食品の加工をしていますから、とんかつなり、イベリコ豚の焼き肉のたれなどは全部、自社工場で作ることができる。それが特徴です。ですが、商品を作ることと、実際に店舗で売ることは別です。弊社店舗は顧客サービスのレベルがまだまだ低いと考えています。

 2号店は50席。ワンラッフルズプレイスという、シンガポールでは一等地にあります。メニューの見せ方、店舗のなかでの人の動き、お客さんに対するサービス…、そうした至らない点は博多一幸舎の入沢社長にもアドバイスをいただいて、向上させているところです。

 いま、私が頭に描いているアジアにおける当社の成長ストーリーは次のようなものです。全体売り上げの3分の1は自分たちのレストラン事業。次の3分の1は食肉加工品をシンガポール国内のレストランに卸販売する事業。最後の3分の1はシンガポール周辺の東南アジア諸国への輸出事業。3本の矢じゃないですけど、そういう形に持っていければやっていけるでしょう。

 なんといっても、アジアへ進出してくる日本の外食産業はそれこそ星の数ほどあるんです。そして、これからもどんどん増えていく。こういう会社の方々は安心できる食品を卸してくれる会社、惣菜などを作ってくれる工場を探しているわけです。そこに私たちの会社が役に立つことができる領域がある。

新しい働き方、考えてみませんか?
アジアで働く いまはその時だ

「来週からベトナムに行ってくれ」。そんな辞令は、もはや珍しくない。チャイナ・プラス・ワンと呼ばれる東南アジアの国々への日本企業の関心は高く、明日、あなたに白羽の矢が立つかもしれない。

そこは、どんなところで、何を知っておくべきか。本書は、ベトナム、タイ、インドネシア、ミャンマー、シンガポールで奮闘するビジネスパーソンたちの生の声を追った現地報告である。そこには様々な苦労があり、確かな手応えがある。閉塞する日本から飛び出し、「オレ、この国で絶対成り上がりますから」と語る青年の目に見えているものを、明日のあなたのために、知ってほしい。

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「高齢化×ハラル×不眠港=肉で勝つ」の著者

野地 秩嘉

野地 秩嘉(のじ・つねよし)

ノンフィクション作家

1957年、東京生まれ。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。人物ルポ、ビジネス、食、芸術、海外文化など幅広い分野で執筆。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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三品 和広 神戸大学教授