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道半ばだが、方向性は正しい

ソニー社長兼CEO 平井一夫氏 緊急インタビュー

2015年4月20日(月)

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赤字が続き、上場来の無配に陥るなど苦境が続くソニー。経営陣に対する非難の声も上がり始めている。辛辣な批判に対し、平井一夫社長兼CEOは丁寧に自らの見解を語った。(聞き手は日経ビジネス編集長 飯田 展久)

(写真=的野弘路、以下同)

最近、ソニーが出す商品にわくわく感がないと指摘する声があります。OBからは商品力低下や経営方針について相当辛辣な意見も上がっているようですが。

平井:私はいつもソニーの商品は感動して頂くことが必要だということを申し上げています。感動という軸は2つあります。

 ひとつは機能で感動して頂くことです。もうひとつは感性に訴えるもの。商品のコンセプトのほかデザインや質感、あとは所有の誇りといったところをいかに作り込んでいくかです。商品力の低下という意味では、ある時期から感性価値が薄れてしまったのかなと私は感じています。

 私がエレクトロニクスの責任者になって4年、社長になってからも3年になります。

 トップが自ら感性をどうお客様にお届けするかを、商品企画とかデザイナーとか商品に関わっている人たちと議論する文化が昔はありました。それをいかに復活させていくかがすごく重要だと思っています。

 いつも社員には、商品が出来上がったときに「SONY」の4文字のロゴを付けるにふさわしい商品か自問自答して欲しいと言っています。誇りを持ってソニーのロゴを付け、お客様に胸を張って届けられる商品を作るようにいつも言っています。これが感性価値に直結してきます。

 まだまだ道半ばですが、考え方がだんだん組み込まれるようになってきました。

感性価値が差異化のポイント

例えばどの商品でしょうか。

平井:良い例が世界的に大ヒットしているプレイステーション4です。

 先日アメリカで発表したテレビ視聴の新しい形「プレイステーションヴュー」など、お客様にはかなりわくわくして頂いているのではないかと思います。

 ほかにもあります。ミラーレス一眼はかなり作り込んだ商品です。このようにわくわくする商品が出てきていますので、一概に感動して頂ける商品がないということはないと思っています。

 ハイレゾリューションのウォークマンとか4K対応のテレビとか、話し出すと止まらなくなっちゃうのでこのあたりにしておきます。

消費者からすると、そうした商品の登場が、いわゆるソニーらしさにつながるのではないかと思います。

平井:はい。たしかに感性価値を高めることがソニーらしさにつながります。

 特にデジタル製品はコモディティ化が進みます。スペックで競合他社に勝っているのは一瞬です。昔のように5年もアドバンデージがあったような時代ではもはやありません。

 競合他社に急速に追いつかれるなかで、何が差異化のポイントになるかといえば、やっぱり感性価値です。

感性価値と機能価値を組み合わせて、感動して頂くことがソニーの原点です。ここ数年、このバランスをちょっと欠いてしまったかなというのは反省としてあります。

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「道半ばだが、方向性は正しい」の著者

西 雄大

西 雄大(にし・たけひろ)

日経ビジネス記者

2002年同志社大学経済学部卒業。同年、日経BP社に入社。日経情報ストラテジー、日本経済新聞社出向、日経コンピュータ編集部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部記者。電機、ネットなどを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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