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「農業を守ろう」って言い過ぎると、農業を守れない

若き起業家が説く逆転の発想

2015年4月24日(金)

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 都市農業は日本の農政のなかでずっと片隅の地位におかれてきた。農林水産省が予算をつぎ込み、制度で後押ししてきたのは、数の多いコメ農家と規模拡大を目指す地方の農家が中心。だがいま、旧態依然の農政を横目に、都市農業の可能性に注目し、新しいビジネスモデルを補助金に頼らずに模索する人びとが登場している。

 今回紹介するのはそんな都市農業の若いサポーターのひとり、菱沼勇介さんだ。青果物店の「しゅんかしゅんか」などを東京都国立市、国分寺市、立川市でそれぞれ1店ずつ、飲食店の「くにたち村酒場」を国立市で経営している。

「地域の農業全体を引き上げたい」と話す菱沼勇介さん(国立市の「くにたち村酒場」)

 菱沼さんがいま取り組んでいることの原点を探ると、一橋大の学生時代にたどりつく。国立市のJR谷保駅近くの商店街を盛り上げるため、学生仲間と大学教授、商店主、市役所と連携し、まちづくりに挑戦。その成果のひとつとして、学生が中心になって運営する喫茶店「カフェここたの」を立ち上げた。

 大学を卒業したあと、いったん三井不動産に就職したが、起業するために3年半で退職。選んだのは、国立市を中心とする農家から野菜を仕入れ、販売するビジネスだった。都市農業にはどんな可能性があるのかを、菱沼さんのインタビューを通して考えてみたい。

都市農業の魅力と可能性とは

なぜ短い期間で会社をやめたのですか。

 「会社じたいは、とても風通しが良く、居心地のいい組織でした。ただ、学生時代に商店街の活性化でビジネスをやったことで、経営をしたいという思いが強くありました。その点からすると、ちょっと違うのではないかと感じたんです」

 「会社を経営するとは、きれいな言い方をすれば『ステップアップ』、つまり『偉くなる』ということです。ところが入ってみて思ったのは、どうすれば昇進できるのか、基準が明確ではないということです」

 「どうしたら、経営陣に入れるのかが分からない。人生の長い時間を会社で過ごしたあと、自分が偉くはなれない道を歩んでいることに気づく。それはすごいリスクだと思ったんです。それなら、自分で会社をつくったほうがいいと思いました」

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「「農業を守ろう」って言い過ぎると、農業を守れない」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士