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インダストリー4.0で「ドイツは過ちを犯した」

鉄道ストで考えた情報と人の切っても切れない関係

2015年4月28日(火)

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人も電車もまばら

 4月22日の昼下がり。ドイツ南部にあるシュツットガルト中央駅のプラットホームは、がらんとしていた。ボッシュやダイムラーの本拠地がある大都市なのに、電車の往来はまばらだ。出張者なのか旅行者なのか、スーツケースを引きずった外国人が行き先の映っていない電光掲示板を眺めていた。

 無理もない。この日、ドイツ鉄道の運転士らが構成する労働組合GDL(Gewerkschaft Deutscher Lokomotivfuhrer)がストライキを決行したのだ。賃金の5%引き上げや労働時間の短縮といった待遇改善を経営側に要求するためで、旅客車両で22日午前2時(現地時間)に始まったストライキは翌23日の午後9時まで、43時間にわたって続いた。

 タイミング良く(悪く?)出張中だった筆者は、ドイツの人たちよりも一足遅れ、21日の昼になって初めてストライキが決行されそうだという情報を得た。それまでも取材のために毎日のようにドイツ鉄道を利用していたというのに、様々なところで発信されていたストライキに関する情報には気づいていなかった。

ドイツ鉄道のサイトのドイツ語版には、ストライキ情報が書いてあった

 なぜかというと、筆者がいつも利用していた英語版の乗り換え案内サイトには、一言もストライキの情報がなかったからである。ところが、試しにドイツ語版に切り替えてみると、トップに大きく「!」のイラストとストライキの情報が表示されている。よくよく見てみれば、駅の案内版にもドイツ語でストライキの案内が出ているではないか。

 記者のくせに注意力が足りないと言われれば、それまでだ。だがこの事実に気がついた時、前の週に訪れた世界最大級の産業見本市「ハノーバー・メッセ」で聞いた、ある一言を思い出した。製造業の革新を目指す「インダストリー4.0」という言葉があふれかえっていたこの会場で、独研究機関、スマートファクトリーKLのデトレフ・チュールケ会長がこう言ったのだ。

 「ドイツは過ちを犯した」

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「インダストリー4.0で「ドイツは過ちを犯した」」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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