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ビジネスパーソンが身に付けたい和の作法 ~はじめに~

2015年5月11日(月)

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伊勢神宮 風宮 photo by nanaco sato

日本らしさとは何か?

 ここ数年、世界遺産への登録申請やオリンピック招致などによって、日本を象徴する自然や文化、社会機構が世界から注目されています。それは私たち自身にとっても日本のセールスポイントを再認識するきっかけになっています。また海外のニュースで、ワールドカップの観戦後にゴミ拾いを進んで行う日本人の姿や、東日本大震災の時には救援物資を乱れることなく並んで受け取る姿などが報じられ、称賛されたとも伝え聞きます。しかし、いざ外国人からこのような日本人の在り方や行動原理、日本らしさの本質について問われたら、私たちもあまり深く理解できていないということはないでしょうか。

原始のインスピレーション

 遙か昔、太古の時代。私たちの祖先は自然を畏怖し、森羅万象(自然・事物・現象・気配)に神が霊魂として宿るという、後の「神道」につながる自然崇拝の信仰を持っていました。現代人に比べて五感や直感(第六感)も研ぎ澄まされていて、目に見えるもの、見えないもの、あらゆる存在との「一体感」を大切にしていたのではないかと推察されます。また「文字」というものがまだ存在していなかった時代であり、口述、つまり「音」から受けるインスピレーションによって、互いの意識を共有していたところがあったはずです。「言霊」という概念も信じられていました。その痕跡として、古代の歌集『万葉集』(759年より後)には、これを題材にしている和歌がいくつも記載されています。

淡路島 上立神岩 photo by nanaco sato

 こうした日本人の原初的な資質は、中国から「漢字」を受容したことにともない、変化したのかもしれません。(「万葉仮名」という表音文字として漢字を使うこともありましたが)日本人がそもそも漢字を文字として使い始めた際に、例えば“ヒ”という音に、表意文字として「日」「火」「一」といった漢字を当てはめていったということがあります。これはそれまで“ヒ”という“音の響き”から感得していた大和言葉特有の“概念(感慨・情感に近い語源)”を、個別に“意味”という認識で細分化していったことなのです。そして次第に日本人は、感受性だけではなく論理的な思考でも物事を捉えるようになり、また自己と他者とを区別するという「自意識」も徐々に強めていったと考えられます。

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「ビジネスパーソンが身に付けたい和の作法 ~はじめに~」の著者

木下 真理子

木下 真理子(きのした・まりこ)

書家/書道文化研究会 主宰

雅号は秀翠(しゅうすい)。中国及び日本古来の伝統芸術としての漢字、漢字仮名交じり書を探求。自身の創作活動の他に、映画、出版物、展覧会、広告等、様々な分野の題字を手掛ける。書道道研究会「翠風会」を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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