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町工場が作る「魔法のペン」

太洋塗料|特殊塗料の開発・製造・販売

2015年5月19日(火)

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描いた絵を剥がして貼れる特殊なペン。東急ハンズなどで人気の商品は、業務用塗料の町工場が生み出した。外部の知恵を借りる「オープンイノベーション」で、埋もれていた技術に再び息を吹き込んだ。

剥がして貼れる業務用塗料を消費者向けに
自筆の絵などを剥がして貼れる。自動車工場でバンパーの保護などに使っていた業務用塗料を消費者向けに転用。左が「生みの親」の神山マネージャーだ(写真=陶山 勉)

 星やクマ、富士山、バラの花…。ホワイトボードに描いたイラストや文字は、どれも鮮やかな色を発していた。星のイラストに手をかけると、シールのように、自分で描いた形のまま剥がすことができる。もう一度ホワイトボードに押し付けると、星は元通りに貼り付いた。

 こんな一風変わったお絵描きを可能にしたのは「MASKING COLOR(マスキングカラー)」と呼ぶ、特殊なペン型の塗料だ。Sサイズ(38ミリリットル)で約1600円、Lサイズ(168ミリリットル)で約4100円と決して安くはないが、「東急ハンズ」や「ロフト」で人気を博す。2014年には優れた工業デザインを表彰するドイツの「iFデザインアワード」も受賞した。

「剥がせるペン」は町工場製

主力の業務用塗料は市場縮小にさらされていたが、オープンイノベーションで息を吹き返した(写真=陶山 勉)

 2013年8月の発売から1年半で約1万2000本売れたこのペン型塗料。製造・販売しているのは、社員22人の町工場である。金属加工の盛んな東京都大田区に本社を構える、塗料メーカーの太洋塗料。年間売上高4億2800万円(2014年3月期)の中小企業で、一般消費者への知名度はゼロだ。

 それもそのはず。太洋塗料は1951年の創業以来、一貫して業務用の特殊な塗料を手掛けてきた。本社の横にある工場を訪れると、道路の白線を引くための塗料や、熱を遮るための下塗りに使う建材用塗料を生産していた。ホームセンターなどで売られる一般的なペンキには、決して手を出さない。「大手との競争に巻き込まれずに生き残るため」(技術グループの神山麻子マネージャー)である。

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「町工場が作る「魔法のペン」」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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