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ビジネスクラス化が進む“プレエコ”

外資大手が続々導入、海外出張の心強い味方になるか

2015年5月27日(水)

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 ビジネストリップの場合、国際線機内での質の良い睡眠が、出張先での仕事の成果を大きく左右する。こう書くと、共感するビジネスパーソンは多いのではないだろうか。

 かつて海外出張と言えば、幹部はビジネスクラスを使うのが一般的だった。だが、バブル崩壊後の景気停滞感や、リーマンショックなどを受け、日本では大企業といえども、出張費の大幅削減が至上命題とされた。この影響で、たとえ部長や執行役員になっても、エコノミークラスしか使えない企業も多いはずだ。

 例えば、6月下旬の羽田~ロンドン線を見ると、ビジネスクラスの割引運賃は往復70万円台。一方、エコノミークラスなら旅程変更ができない最安の割引運賃は往復20万円程度。航空運賃は、搭乗時期や予定変更の可否などで大きく変わるため一概には言えないが、この事例であれば、およそエコノミー運賃の3~4倍がビジネスクラスの運賃と言える。ちなみにファーストクラスは往復250万円と、エコノミークラスの10倍以上もする。

 このところの景気持ち直しによって、「ビジネスクラスは取締役以上」などという出張のルールを緩和する企業もあるというが、それでも働き盛りの部長や課長が、気軽に出張でビジネスクラスを使える時代は、とうの昔に終わっている。

 航空会社は収益が見込めるビジネスクラスのサービスを強化しており、フルフラットになるシートなど、かつてのファーストクラスに匹敵するものを提供している。だがその半面、エコノミークラスは席数を増やすことで収益性を高めようとしている。

 例えば、全日本空輸(ANA)がローンチカスタマーとなったボーイング787。ANAと日本航空(JAL)が導入した当初、エコノミークラスの席数は1列8席だった。ところが、外資航空会社は、1列9席の仕様を選択している。つまり、エコノミークラスに限れば、以前よりも座席が窮屈になっている可能性もあるわけだ。

 ビジネスとエコノミーの二極化が進むなか、その差を埋める存在が、プレミアムエコノミー、通称「プレエコ」だ。プレエコは、エコノミークラスに位置づけられるものの、純粋なエコノミークラスよりも広めのシートを積むケースが多い。前述のロンドン線であれば、プレエコの運賃は往復25万円前後。エコノミー運賃に数万円加えるだけで利用できる。

ANAとJALのプレエコ。普通のエコノミークラスよりは少しゆったりした印象だ(撮影:吉川 忠行、他も同じ)

 ルフトハンザ ドイツ航空は、今年秋までに、このプレエコを、中長距離国際線用の機材に導入を終える。また、これまでプレエコを導入していなかったシンガポール航空も、今年5月21日に初めてプレエコをお披露目。この8月から、シンガポール~シドニー線に導入し、12月からは成田経由のシンガポール~ロサンゼルス線にも投入する。

 ビジネスクラスではフルフラットシートが当たり前となり、ハード面で他社との差別化が難しくなってきている。そこで最近では航空各社が、プレエコを、ひと昔前のビジネスクラス並みにサービスを充実させ、ビジネスパーソンを取り込みつつある。

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吉川 忠行

吉川 忠行(よしかわ・ただゆき)

Aviation Wire編集長

ライブドアで同業初の独自取材部門「ニュースセンター」立ち上げに参画。ライブドア事件も内側から報じる。退職後はAFP通信社等で取材を続け、2012年2月Aviation Wire創刊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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