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国務次官補候補との面談~タイミングをめぐる駆け引き

2015年6月3日(水)

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 前回、「ワシントン」とは誰かについて説明した。今回は、国務次官補の候補となった人々との面談のいきさつに触れておこう。

 誰に、いつ会うか、は政治の世界においてとても重要だ。筆者が入庁した2012年は米大統領選の年だったので大きな政策転換は望めない。そこで、大統領選の動向調査に着手した。具体的には、どの候補に誰が外交・軍事アドバイザーとして付いているか、その人たちは沖縄、日本、アジアに関してどのような発言をしているかを調べ上げた。

 大統領候補たちは国内、国外のすべての政策に通じているわけではない。よって、そのアドバイザーたちがどのような考えを沖縄、日本、アジアに対して持っているのかが重要になる。

 この作業はなるべく早く進める必要があった。オバマ第2次政権の政策アジェンダが決まってしまえば、それを覆すことは難しい。だが、それが決まる前に働きかければ、普天間飛行場移設問題が政策アジェンダに入る可能性は高くなる。

 11月の選挙に勝利した次期大統領予定者は12月以降、主要閣僚(国務長官や国防長官など)を指名し始める。閣僚が決まれば、副長官、次官、次官補や大使を次々に発表していく。このメンバーが、次期政権が取り組むのに相応しい(即ち、任期中に成果を出せる)政策アジェンダは何かを検討し、方向性を固めていく。

 普天間飛行場移設問題は、この「次期政権が取り組むのに相応しい政策」とは言いがたい。移設を決めた1996年の日米合意(通称SACO合意)から17年が経過していたからだ。国務・国防次官補の任期は通常2年、長くても4年しかない。彼らは任期中に何かしらの成果を上げたいと望むものである。そのため、息が長くてリスクが大きい割には成果が見栄えのしないこの問題に注力してもらうためには、これがいかに深刻な問題であるかを認識してもらう以外にない。

国務次官補の座をめぐるホワイトハウスと国務省の対立

 さて、2012年11月にオバマ大統領が再選を果した。その国務次官補と国防次官補には誰が就くのか? カート・キャンベル国務次官補も辞任するだろうと推測された。ヒラリー・クリントン国務長官は辞任を表明していたからだ。キャンベル氏はクリントン長官に近いとされる。

 一方、マーク・リッパート国防次官補は、すぐに選手交代することはないと予測された。同氏は2012年4月に任命されたばかり。加えて、オバマ大統領とバスケットボールを一緒にする親密な関係にあると言われていたからだ。しかし、レオン・パネッタ国防長官が既に1年半勤めていた(閣僚は通常2年で交代する)ので、同国防長官の辞任に伴いその下の人事が刷新される可能性も全くないわけではなかった。

 大統領選挙がすむとすぐに、国務長官候補にスーザン・ライス国連大使が取りざたされた。クリントン大統領の下で国務長官を務めたマデレーン・オルブライト氏が、国連大使から国務長官へ昇格したのを踏襲するように思われた。しかし、議会の反発が強く、ライス氏は年末、国務長官候補から辞退することを表明した。

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「国務次官補候補との面談~タイミングをめぐる駆け引き」の著者

吉川 由紀枝

吉川 由紀枝(よしかわ・ゆきえ)

ライシャワーセンター 研究員

慶応義塾大学商学部卒業。アクセンチュアに勤務。2005年コロンビア大学にて修士号取得後、ライシャワーセンターにてアジャンクト・フェロー。2012年-2014年は沖縄県知事公室地域安全政策課主任研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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