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しゃべるシロイルカ、ナックに会う

東海大学 イルカの認知科学・感覚生理学 村山司(1)

2015年6月6日(土)

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イルカと話しがしたい――。高校生の時に映画「イルカの日」を見てそう思って研究者を志し、20年以上イルカと話す研究を一歩一歩進めてきた東海大学海洋学部の村山司さん。そのパートナーであるシロイルカの“ナック”と村山さんに会いに水族館へ行ってみた!

(文=川端裕人、写真=的野弘路)

まさに「しゃべっている」

 とある春の午後、千葉県鴨川市にある鴨川シーワールドにて、こんなセッションが行われた。

 女性のトレーナーが、オスのシロイルカ、ナックに「オハヨウ」と呼びかけると、「オハヨウ」と返事がすぐに戻ってくる。

 子音が不明瞭で分かりにくいけれど、抑揚はまったく同じだ。

 一方で、「オウ」といったかけ声は、ずっと聞き取りやすい。まさに呼べば応える、というふうな完璧な応答だ。「アワワワワ」と女性が言うと、やはり同じように、適切な抑揚とリズムで返事がある。ウグイスの鳴き声を真似た「ホーホケキョ」では、「ホー」と「ホケキョ」の間の「ため」の部分で、いったん声を止める、というところまで絶妙のタイミングで再現した。

※バックヤードでの参考映像(映像提供:鴨川シーワールド)

 なにやら思い出すのは、人間の赤ちゃんが、むにゃむにゃという喃語の世界から出て、はじめて言葉を話し始める時のこと。混沌とした音の連なりが、突然、分節した言語として聞こえてくると、「あ、今、しゃべった!」という新鮮な驚きと感動があるものだ。

 ナックとのセッションは、さらに続く。トレーナーが「ピヨピヨ」と言い、素早く帰ってきた反応が、ぼくの耳には「完璧なピヨピヨ」に聞こえた。今まさに目の前にいる愛くるしい生き物が「しゃべっている」と、もはや理屈ではないレベルで納得させられてしまった。

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「しゃべるシロイルカ、ナックに会う」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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