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未利用資源が水素でクリーンエネルギーに生まれ変わる

川崎重工業が切り開く海外から日本への「Hydrogen Road」

2015年6月4日(木)

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 埋蔵量は豊富でも運搬に不向きなため、これまで活用されてこなかった資源として褐炭(かったん)がある。この褐炭も水素を使えばクリーンエネルギーに生まれ変わる。川崎重工業が構築を目指す水素サプライチェーンとはどんなプロジェクトなのか。同社でプロジェクトを率いる西村元彦氏に話を聞いた。

(聞き手は坂田亮太郎)

川崎重工業はなぜ水素に注力するのですか。

西村元彦(にしむら・もとひこ)氏
川崎重工業技術開発本部水素チェーン開発センター副センター長(理事)

西村:エネルギーとして利用する際に二酸化炭素を排出せず、しかも様々な物質から生み出せることができるのが水素です。だから我々は水素を「究極のクリーンエネルギー」と位置付けています。

 水素は、自然界にはそのままの形では存在しないので一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。ただ、昔から様々な用途で使われてきました。例えば、ロケットを打ち上げるには、水素を燃料として使ってきました。また化学肥料を製造する過程に水素が必要であるなど、工業的には重要な原料とも言えます。

 最近になって水素に注目が集まっているのは、エネルギーとしての活用です。自動車や発電の燃料として水素が使えるようになれば、地球温暖化と資源枯渇という2つの環境問題を同時にクリアできると期待されています。そのためには大量の水素を安く提供する必要があります。しかも、水素を製造する過程で環境負荷をできるだけ小さくしなければなりません。

 水素は水を電気分解して作ることができます。そこで風力発電や太陽光発電の余剰電気を使って水素を作り出そうというプロジェクトが動き出しています。一方、川崎重工がより注目しているのは未利用資源の活用です。

それが褐炭ですか。

西村:そうです。褐炭というのは生成してから1億年程度の、若い石炭です。水分量が60%程度も含まれるため輸送に適しません。半分以上が水分ですから、苦労して運んでもペイしないわけです。

 水分を飛ばして乾燥させてから運べば良さそうですが、今度は自然発火しやすいため輸送が難しい。結局、褐炭は使いにくいからこそ「未利用資源」と呼ばれてきました。

出典:WEC「Survey of Energy Resources 2010」、総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会 鉱業小委員会(第1回)。円グラフのうち黄色の部分が褐炭の割合

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「未利用資源が水素でクリーンエネルギーに生まれ変わる」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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