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将来のEVは道路から電力を得る?

車輪に内蔵したモーターがもたらす革命

2015年6月9日(火)

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ワイヤレスインホイールモーターを搭載した実験車両。車輪に直接モーターを取り付けているのが分かるだろう。三菱自動車工業の電気自動車(EV)「i-MiEV」を改造した。

 前回のこのコラムでは、エンジンの吸気・排気の方向で、ホンダとトヨタ自動車が全く逆の判断をしたことを書いたのだが、読者の一部からは「マニアックすぎる」とのお叱りをいただいた。そうすると、今回のテーマも、話題がマイナー過ぎる、とお叱りを受けるかもしれない。ただ、このコラムの性格上、あまり目に触れないところでの面白い技術の話題を拾っていきたいと思っているので、なにとぞ読者のご寛恕をお願いしたい。

 ということで今回のテーマだが、5月28日のワールドビジネスサテライトでも取り上げていたので、見覚えのある読者もいるかもしれない。お題は「ワイヤレスインホイールモーター」である。

 このモーターには2つの特徴がある。1つは、電力を供給する配線がなく、無線で駆動すること。もう1つは、モーターそのものを車輪に内蔵していることである。ワイヤレス(無線)で、インホイール(車輪に内蔵)のモーターだからワイヤレスインホイールモーターというわけだ。このモーターを使うと、大げさにいえば、電気自動車(EV)に革命的な変化が起こるかもしれない。

それぞれのタイヤにモーターを付ける

 まず「インホイールモーター」から説明しよう。先ほど「車輪に内蔵」と説明したが、正確には、タイヤを取り付けるためのホイールに内蔵するタイプのモーターをこう呼ぶ。では、ホイールにモーターを内蔵すると何がいいのか。1つは、車体の軽量化が可能になることだ。現在のEVでは、エンジンルーム(モータールームと呼ぶべきかもしれないが)に搭載した1つの大出力モーターで生み出した駆動力を、デファレンシャルギアによって左右に配分し、シャフトを介して左右の車輪に駆動力を伝える。エンジンをモーターに置き替えただけの構成だ。

 これに対して、インホイールモーターを使うと、モーターはそれぞれの車輪に内蔵しているので、デファレンシャルギアや駆動力を伝えるシャフトなどは不要になる。構造がシンプルになるので、駆動系の質量を30~40%低減できるという試算もある。また、独立したエンジンルームや、ドライブシャフトを通す空間などが不要になるので、車両のレイアウトやデザインも自由になる。これが第1の利点だ。

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「将来のEVは道路から電力を得る?」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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