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品川再開発、鉄道3社の“同床異夢”

2015年6月15日(月)

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 2020年の五輪開催に向け急ピッチで再開発の進む首都・東京。日経ビジネスでは2015年6月1日号から5週にわたりスペシャルリポート「変わる東京」を連載している。本誌に盛り込み切れなかった企業や公官庁、そして地域ならではの動きを日経ビジネスオンラインで毎週月曜日と木曜日に連載する。第1回は「品川」だ。羽田空港の国際化やリニア中央新幹線の開業で「東京の玄関口」として期待が高まる中、品川を重要拠点と位置付ける鉄道3社の間には微妙な戦略のずれも見え始めた。

東京ドーム約3個分の敷地で5000億円規模のプロジェクトが動き出す(JR東日本の再開発予定地、撮影:竹井俊晴)

 長さん、おやじ、マスター。読者諸氏は企業ごとに呼び方が違う、この職業が何だかお分かりだろうか。ヒントは帽子。執務中は白い手袋と共に必ず帽子を着用しなければならない。「つば」は短くて硬く、頭を一周する赤い帯と金色の線が数本入っている、あの帽子だ。

 答えは駅長。長さんは「駅長さん」の略で、おやじは「上役」を意味する隠語。マスターは英語で駅長を「ステーション・マスター」と呼ぶことに由来する。京浜急行電鉄品川駅の田端昇駅長は「ウチは長さん、おやじは東急さんだとか西武さんなどが多いようで、マスターはJRさんでよく聞くかなぁ」と話す。

 電車を安全かつ時刻表通りに走らせるのが鉄道会社共通の企業理念であることは論を待たないが、「駅長」の一語を各社各様に表現しているように、その成長戦略は千差万別だ。それは「東京の玄関口」「日本の表玄関」として期待の高まる品川でも顕著に表れている。とりわけ品川を成長のリード役にしようとしているのは東日本旅客鉄道(JR東日本)、西武鉄道を傘下に持つ西武ホールディングス(HD)、そして京浜急行電鉄だ。

駅長の呼び名が鉄道会社で異なるように再開発の戦略、時間軸も微妙に異なる (列車を見送る京急品川駅の田端昇駅長、撮影:竹井俊晴)

 3社の違いが最も鮮明に表れているのは開発の時間軸だろう。2020年の東京五輪に向けアクセルを吹かすJR東日本に対し、西武、京急は五輪後に本格的な再開発に乗り出す姿勢に傾いている。

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「品川再開発、鉄道3社の“同床異夢”」の著者

清水 崇史

清水 崇史(しみず・たかし)

日経ビジネス記者

98年早稲田大学大学院修了、通信社を経て日本経済新聞社に入社。証券部で機械・プラント、海運・空運などを中心に取材。2013年4月から日経BP社に出向。総合商社、金融マーケットを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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