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黄色は戦いの色、ロボット市場を征服せよ

NBO特集:ファナック~最強製造業の秘密

2015年6月15日(月)

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 世界シェア8割の商品を持ち、営業利益率40%という最強製造業。それが今、株式市場を沸かせる産業用ロボットメーカー、ファナックだ。米アップルや独自動車大手も、ファナック無しでは成り立たない。極端に少ない情報開示から、実態はベールに包まれてきたが、最大80%という大胆な株主還元策を打ち出し、話題の中心に躍り出た。富士通の傍流部門から始まったファナックが、なぜここまで強くなったのか。あえて常識の逆を行く、異様なビジネスモデルがそこにはあった。

 日経ビジネス本誌6月8日号の特集「孤高の製造業 ファナック 利益率40%を生む異様な経営」では、高収益、高シェアを誇りながら、情報開示が少なく実態が掴めなかったファナックを徹底取材した。オンラインでは、本誌に紙幅の都合で書き切れなかったエピソードを中心に、2人の凸凹担当記者コンビがお伝えする。片やファナックマニアと言っていいほど惚れ込む女性先輩記者、片や取材開始時点では「ファナックのことを何一つ知らなかった」後輩男性記者。2人の軽妙な掛け合いとともに、最強製造業の異様なる経営を垣間見て頂きたい。

 日経ビジネス本誌6月8日号の特集「孤高の製造業 ファナック 利益率40%を生む異様な経営」では、高収益、高シェアを誇りながら、情報開示が少なく実態が掴めなかったファナックを徹底取材した。

 今年2月に米国の「物言う投資ファンド」、サード・ポイントが株式保有を発表して以来、株式市場ではファナックの一挙手一投足に注目が集まっている。だが産業用ロボットや「NC装置」など、一般に馴染みのない商品を開発製造する同社を詳しく知る機会は少ない。米国の投資家はファナックのどこに目を付けたのだろうか。ファナックとはそもそもどんな会社なのだろうか。

 オンライン連載では5回に渡って、本誌特集では描ききれなかったファナックの強さの秘密に迫っていく。実は筆者(飯山辰之介、記者8年目)も2カ月前まで、ファナックについて何一つ知らなかった。長年同社を取材してきた先輩記者(佐藤浩実、記者9年目)に(半ば無理やり)特集班に組み込まれ、謎多きファナックと向き合うことになる。>>記事へ

 4月1日、山梨県忍野村にあるファナックの本拠地を初めて訪れた筆者は、その黄一色の外観に衝撃を受けた。もっとも、外観を眺めているだけでは特集は作れない。初めて黄色い壁の内側に入る機会を得たのは4月14日。ファナックが取引先向けに開く「新商品発表会(オープンハウス)」の取材だった。>>記事へ

 孤軍奮闘していた「ファナック」特集の取材に、春先から1個下の後輩(飯山辰之介、記者8年目)が加わった。最初に話した時は「製造業に詳しくありません」と言うから不安だったが、筆者(佐藤浩実、記者9年目)が今年4月後半にドイツへ出張している間、日本の機械見本市の取材をカバーしてくれていたそうだ。ファナックの機械を使っている顧客にも、話を聞くことができたという。モノ作りに関心を持つ仲間が増えるのは純粋に嬉しい。帰国早々、会社近くの牛丼屋で取材成果の報告会を開くことにした。>>記事

 4月1日のファナックへの初取材から1カ月あまりが過ぎた。当初は順調に思えた特集班の前に難問が立ちふさがる。ファナックは株式市場でも異色な会社と見られていたが、4月末に発表した株主還元策は「サード・ポイントへの満額回答に近い」という話だ。この発表の翌日には、約4年ぶりにアナリスト説明会まで開いている。ファナックはサード・ポイントの登場で態度を軟化させてしまったのか。独自戦略を頑なに守って成長した「孤高の製造業」にとって、それは「終わりの始まり」ではないのか。ファナックの真意が読めず先輩(佐藤浩実、記者9年目)は苛立つ。(少なくとも特集校了まで)先輩には明るくハイテンションでいて欲しい。筆者(飯山辰之介、記者8年目)はこう切に願うのだった。>>記事へ

 ファナックの周辺取材を進める中で、筆者(飯山辰之介、記者8年目)は多くの市場関係者から「ファナックが変わった」という話を耳にした。それは先輩(佐藤浩実、記者9年目)が取材期間中、何度となく繰り返してきた台詞でもある。いつも明るい先輩だが、「変化」を語る時は少し神妙な顔をする。6月8日号の特集「孤高の製造業 ファナック 利益率40%を生む異様な経営」の主要テーマが、ここに込められているからだ。

 結論を先取りして言うと、2013年、ファナックの経営体制は実際に大きく変わった。「そう。黄色はファナックの『戦いの色』なのよ!ファナックの実質的な創業者、稲葉清右衛門氏がそう定めて、何でも黄色に統一したのよ」。本連載の1回目、忍野村で先輩がこう力説していたのを覚えているだろうか。ファナックを最強製造業に育て上げたカリスマ、清右衛門氏は2013年に表舞台から完全に退き、息子の稲葉善治社長と3人の副社長らが経営のかじ取りを担うことになった。カリスマの引退で組織が弱体化した例は枚挙に暇がない。ファナックは大丈夫なのだろうか。>>記事へ

 稲葉清右衛門・ファナック社長(62)は、一代で世界一のNC(数値制御)メーカーを築いた超ワンマン経営者である。「一位指向」と「利益追求」という目的のため、仕事に人生の全てを賭ける。稲葉の価値観で染めあげられたともいえるファナック。「私」を排除し会社のためだけに働き続けた稲葉は、今やファナックそのものの中でのみ「私」を実現するというパラドックスに陥った。(「日経ビジネス」1987年9月14日号より転載)>>記事へ

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「黄色は戦いの色、ロボット市場を征服せよ」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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