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残業しない人に残業代を払う会社

SCSKが労働時間を削減して連続増収増益を達成した理由

2015年6月16日(火)

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なるほど、それなら会社と社員が同じ方向を向ける。この時もまた、社員家族に手紙を送っています。(※手紙全文を本記事の末尾に掲載)

中井戸:給料を担保しているのだから、効率的に働いたら自分の健康にもプラスになる。仕事のあり方を従業員が自分で考えてくれ、という動機付けをしたのが、大きなポイントや。

 残業を減らせと言われたら、給料を抑えて販管費も減らしたいからかと。俺ら、大変なんだと、好きでやっとるのと違うねんというのが、まず人間、頭に浮かぶことなんですよ。だから、そこまで触れてやらないと、本当に自分たちの健康のことも考えてくれているんだという気持ちにはならないでしょう。

 そうしたら部長も、課長も、リーダーも、チームも自分で考えるよ。『今までのようなやり方でやっていたら、あるチーム員が失敗したら、全員がみんなまた元へと戻ってやり直しやと。それよりこうやった方がいい』と。こういうことを自ら考えさせる。経営者はそんな(現場の)ことまでは分からないんだから。いい方に回転しだしたら、みんな自己増殖していく。

 
様々な工夫が自発的に生まれた。各人が帰り時間を掲示する部署(左)もあれば、立ち会議を導入した部署も

 そうしたら、案外やれるやないかと。早く帰って寝られるから体も楽や。お子さんが起きている顔を見て相手ができる。なかなかいいじゃないか、ということにみんなが気付き始めた。

 会社というのは、10億円とか15億円とか残業削減で浮いて、営業利益に上積みしたらものすごく助かるのや。でもそれはしない。皆さんの健康の原資だから、信じられないかもしれないけど、それは皆さんに戻す。残業しなくても残業代を払うから、心配しないで効率を考えてくれ、健康を考えてくれと。健康を害されたらもうどうしようもない。

 (残業が減ったら)いろんな統計が良くなってきて、メンタルの問題も減ってきた。ありがたいことに、みんなが頑張って増収、増益、増配ができた。経営者としても驚くほどの成果や。やっぱり従業員が自らの勤務や業務、時間管理のあり方、すなわち効率的な業務のこなし方をしようという気持ちにさせない限り、本質的に残業なんて減らない。これは、もうあまねくどこの産業もそうだと僕は思う。

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「残業しない人に残業代を払う会社」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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