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残業しない人に残業代を払う会社

SCSKが労働時間を削減して連続増収増益を達成した理由

2015年6月16日(火)

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 働く時間を激減させながら、増収増益を続ける。掲げるのは、従業員の健康を企業価値創出の基盤と位置づける「健康経営」。斜に構えた人からは「キレイ事」「夢物語」などと言われそうな話だが、実際にそれが十分できることを証明している企業がある。しかも、構造的な長時間残業やメンタルヘルスの問題が指摘されるIT(情報技術)産業にだ。

 残業時間を激減させると同時に増収増益を続けている、SCSK。数年前までは他のIT企業同様に労働環境の問題に悩んでいた同社に、何が起きたのか。仕掛け人の中井戸信英会長・健康経営推進最高責任者が、その要諦を語った。

 日経ビジネスは6月15日号の特集で活力ある働き方を実現する「戦略投資」として、健康経営を推進することが、エクセレントカンパニーの新条件であることを示した。普通の企業よりも「厳しい条件」から出発したSCSKの取り組みは、多くの「働く人」や企業経営者にとって参考になるはずだ。

SCSKの中井戸信英 会長・健康経営推進最高責任者(写真=陶山勉、以下同)

健康経営を掲げて労働時間を大幅に減らしているのに、連続増収増益を実現しています。ですが、以前は、相当厳しい職場環境だったとか。

中井戸:あなた方もご存じのように、IT企業といえばブラック企業の代表選手。なのに、今のSCSKの残業時間は平均で月18時間や。1日当たり30分強ってことは、ほとんど残業してない感覚だよ。たぶんほかの人たちは、信じられない、うそをついているのか、売名行為か、マジックかと思っているのと違う?

 僕が2009年、SCSKに経営者として来た時、従業員は喫茶室のようなところで寝泊まりしていることがあった(編集部注:中井戸氏はそれまで住友商事副社長を務めていた。当時の社名は住商情報システムで、2011年にCSKを買収してSCSKに社名変更した。以下、SCSKと表記)。ひどいのはシュラフ(寝袋)でも持ってきていたのと違うか。昼間の休憩時間と言ったら机の上で寝ているやつもいた。これがやっぱりIT企業の実態なのか。働いている人たちも、それが普通の会社生活、習慣だったんだろうなと思ったよ。

 トイレが少なくて、僕も並んだ。社長だから、先にさせてくれと言われへんやろう。食堂もなかったから、みんな11時半からエレベーターに並びだしてエレベーターも動かない。診療所はない。薬局もない。それで親会社がデベロップしたオフィスを集団脱走してな。

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「残業しない人に残業代を払う会社」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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