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第5回 ドラッカーの「成果を上げる習慣的能力」(最終回)

  • 木内 一朗,

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2006年5月29日(月)

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  P・F・ドラッカーの名著『経営者の条件』で考えるリーダー論の最終回。前回は、「強み」と「集中」をキーワードに、この本のメイン・メッセージである成果を上げる5つの習慣的能力の2,3,4番目の3つの文を、読み解いていった。

 この3つの文には一連の流れがあった。この流れを貫くメッセージは、平凡ではあるが40年近く変わらず、語り手を変え敷衍されてきた原理・原則、「強みを生かし、かつ成果に結びついた目標を設定せよ。目標達成のためには優先順位を間違うな。1点突破でいけ」であると読み進めてきた。

 この力強いメッセージの最後を締めるのが、「成果を上げる5つの習慣的能力」の最後の1文である。今回はこの最後の文を読んでいく。

  1.成果を上げるよう意思決定を行うことである。

 最後の1文を、皮肉を込めて換言すれば、申し分のない意思決定は結構だが、それでだけで成果が上がるわけじゃないよ、ということだ。

 成果を上げる5つの習慣的能力すべてに一貫する前提は「成果」である。したがって、意思決定も成果のためにある。あくまで成果のための構成要素の1つである。したがって、意思決定の過程だけを抜き出して、その部分の適切さをいくら競ってみても無意味である。あくまでトータルで成果に焦点あてよ、注力せよ、というのが5つの習慣的能力に込められた文脈だ。

 では、この1文に対応した第6章、7章を眺めながら、気になる点を読み明かしていこう。

ドラッカーのいう意思決定は幅広い

 まず、第6章のタイトルに「意思決定とは何か」とある。これを見て、普段、私たちが使う意思決定の意味と、彼の意思決定の定義では、ちょっと意味が違うのかもしれない?と思いながら読んだ方がいたら、これはもう脱帽ものである。

 全体をちゃんと読めば、文脈からもよく分かるが、彼の意思決定の定義
は、意思を決定する瞬間だけを意味していない。むしろ積極的に意思決定する前後を包み込んだプロセスと定義している。

 私なりにシンプルに表現するなら、彼のいう意思決定は、意思決定の準備と後始末が一緒くたになった、「一連のプロセスすべて」を指している。

 ドラッカーがわざわざ1章かけて、幅広の意思決定プロセスを解説していることからみても、むしろ彼が強調したかったのは、「意思決定のポイントは、意思決定そのものよりも、準備と後始末にあり」、ということなのかもしれない。

 一方で、肝腎の意思決定そのものといえば、いつもながらのことではあるが、彼は決して模範的な唯一の答えを紹介することはない。

 しかしながら、意思決定場面で、徹底的な検討をし尽くすために、いくつかのコツを教えてくれている。それら全部の紹介は、是非とも『経営者の条件』をご自分で読まれる際に機会をお譲りするとして、幾つかを私なりの言葉で挙げてみる。

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