• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

子供のいる部下の仕事が遅れがち。どう指導すべき?

  • 大塚 葉

バックナンバー

2006年7月20日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

今回の回答者

細川宏美さん 細川宏美さんの回答 ->
田中雅子さん 田中雅子さんの回答 ->
山岡正子さん 山岡正子さんの回答 ->


今回の相談
Q 子供のいる女性部下の仕事が後れがち。どう指導したらいいでしょうか。

 ある部署のマネジャーをしています。オフィスには、私の部署と隣の部署の兼務をしている、Aさんというシングルマザーの女性がいます(彼女のメーンの仕事は、隣の部署です)。Aさんには2歳の子供がおり、保育園の送り迎えもあるため時短で働いてもらっています。しかし子供の発熱などで遅刻することも多く、仕事に遅れも生じているようです。隣の部署のマネジャーは男性で、「君は女性だし、Aさんによく言ってくれないか」と頼まれました。

 本来はその男性マネジャーがAさんを指導すべきだと思いつつ、私自身も女性としてAさんと話をするべきなのかな、とも感じています。ただ私には子供がいないため、Aさんや子供の状況がどのくらい大変なのか(子供の発熱というのが本当か、サボっているだけか)、把握できていません。同じ女性なので、彼女を強く叱りすぎるのも気がひけます。シングルマザーという点も考慮した方がいいのでしょうか。(サービス業、女性、35歳)

お答えします

細川宏美さんの回答
A 甘やかさず、きちんとコミュニケーションして見守りましょう

 子育てと仕事はどちらも大変ですが、同時にどちらも自分を成長させてくれる歓びを味わえる、楽しいものです。お子さんのいる女性には、積極的に仕事と子育てにチャレンジしていただきたいですね。

 Aさんのようなシングルマザーに限らず、仕事と子育ての両立には時間のコントロールがカギになります。Aさんが会社と雇用契約を結んだ以上、求められた労務提供を履行できなければ、契約違反です。それは仕事をする以上最低限のルールで、シングルマザーであっても甘えが許されるわけではありません。とはいえルールからはずれたものを一刀両断しては、何の解決にもならないですね。問題を抱えていると思う社員には、注意を促すことが大事です。まずAさんとコミュニケーションをしっかり取ることが、労務管理上重要になります。

 あなたはAさんに注意を促す役目を負っているわけですが、やはり同性同士なので強く叱るというより、本人の話を聞いてあげることから始めてはいかがでしょう。Aさんの勤怠によって会社の仕事に支障が出ていることを、怒らずに、しかしきちんと伝えましょう。確かにシングルマザーはハンディキャップになるかもしれませんが、だからこそAさんも頑張っているはずです。

 私事ですが、私の娘が小さかった頃、風邪気味になって熱を出しそうになると、私の眉間にしわが寄ったそうです。彼女は子供心に“殺気”を感じ、熱を出せなくなってしまった、と話していました。当時の私にとって娘の病気は仕事の中断を意味していたので、すごい形相だったのでしょう。仕事と子育ての両立は、親だけでなく子供にとっても大変なことだったのだと思います。

 

 Aさんの件で気になる点が1つあります。社員のタイムカードを集計していて思うのですが、遅刻をよくする人は決まっています(始業時間ぎりぎりに来るから、遅刻する。余裕を持って出社すればいいはずです)。Aさんがもしこのような遅刻型の人なら、子育て以前の問題なので厳しく注意してください。

 

 先日、政府が少子化対策の「骨太の方針」を策定しましたが、児童手当の乳幼児加算について目標となる予算額が盛り込まれませんでした。ただ、お金が出るからといって、少子化にすぐに歯止めがかかるとは思えませんが…。仕事と子育ての両立支援で最も大切なのは、会社や上司の理解だと思います。もし、Aさんが努力をしているようなら、ちょっとだけ見守ってあげてください。

細川宏美さん
細川宏美さん(47歳)

社会保険労務士・行政書士
短大卒業後、1979年に日本交通公社(現JTB)に入社。出版事業局書籍編集部勤務を経て、1994年にテレビゲーム業界向け経営情報の発信を業務とするベンチャー企業の立ち上げに参画。1996年、細川宏美社労士オフィス(2004年、細川労務・行政コンサルティングオフィスに改称)を開業。顧問先企業の労務管理指導を中心に、起業家支援業務から労働者派遣事業許可申請、入国管理業務と、企業の人に関する業務を受託している。


【田中雅子さんのお答えは?次へ

「職場の悩みにWebメンターが回答」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授