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新ビジネスを生んだ東京電力の女性リーダー研修

  • 武位 教子

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2006年8月8日(火)

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 女性社員向けリーダー研修を行う企業が増えていることはこのコラムでも何度か紹介しているが、今回は研修での提案をきっかけに新規事業がスタートしたケースを見ていく。

 東京・日本橋のキャリアライズは東京電力の100%出資会社で、人材派遣と教育コンサルタントを行う。同社では2006年4月から、働く女性がスキルアップするための講座「テプコワーク&キャリアスクール」を開始した。東電グループの社員や派遣スタッフだけでなく、一般の人も受講できるのが特徴である。このスクール事業のアイデアは、2004年に東京電力が行った女性リーダー研修(関連記事参照)で、受講生の1人が提案したものだったのだ。

 2006年6月からキャリアライズ代表取締役社長を務める遠藤卓実さんは、それまで東京電力労務人事部で副部長を務めていた。2004年に初めて女性リーダー研修開催にこぎつけたのも、遠藤さんの尽力によるものだ。研修では事業提案とプレゼンテーションが義務づけられていたが、当時東京電力の事業開発部に所属していた福本玲子さんが提案したのが、スクール事業だった。「ちょうど事業開発部で、30代女性が出産や育児の後も働き続けるためにスキルアップできるスクールができないか、と思っていたのです」と福本さん。同時期に始まったリーダー研修の受講生に選ばれることになり、研修を通じて企画を練り上げていった。

研修の発案者がプロジェクトマネジャーになる

 福本さんはスクール事業を、東京電力やグループ企業の社員だけでなく一般のお客も対象にしようと考えていた。「“ホスピタリティ”を1つの軸におき、パソコン操作のような実務系の講座から、コミュニケーション力を身につける講座なども検討しました」。研修では最後に事業提案を経営陣にプレゼンしたが、福本さんの提案は見事合格。東京電力の中で試験的に実施することに。やがてこの事業をキャリアライズに移管することになり、福本さんは4月同社に出向し、現在では派遣事業部コーディネートグループで引き続きスクール事業に携わることになった。研修での提案を、発案者がプロジェクトマネジャーとして責任と権限を持って実現してほしいというのが、東京電力の経営陣の意向だったのだ。

 現在スクールの講座内容は「電話のクレーム応対講座」「OA資格取得対策講座」「セルフメンテナンス力を身につけるワークショップ」などがある。また、「自分らしく働きつづけるためのセミナー」や「適性適職診断&キャリアカウンセリング」も受けられる。一方で東京電力で人事を担当していた遠藤さんも、福本さんの2カ月後に辞令を受け、キャリアライズ社長に。「こちらに来たら、福本がいたんです。東電の頃に人事担当として彼女の活躍は知っていましたが、今度は私も同じところで仕事ができるのだと、嬉しかったですね」と遠藤さんは言う。

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