• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「異業種交流研修会」が企業風土を変える

  • 武位 教子

バックナンバー

2006年8月22日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 8月4日、東京・麹町のオリエントコーポレーション(オリコ)の会議室で、「女性活躍推進検討会事務局」の定例会議が開催された。出席者はオリコ、クレディセゾン、コクヨ、千趣会、損害保険ジャパン(損保ジャパン)、第一生命保険、デサント、阪和興業、みずほインベスターズ証券の人事担当者など12名。業種の異なる企業9社が一堂に会した「女性活躍推進検討会事務局」とは、どのような団体なのか。

 会議の前半では、各社が実施した研修例を持ち寄る。例えばオリコで行った「問題解決能力育成研修」、コクヨの「プレゼンテーション研修」などである。次に各研修を希望する企業の一覧表を元に、対象受講者や参加希望者数などの調整を行う。例えば損保ジャパンの「セルフエスティーム」研修はオリコ、コクヨ、千趣会が希望するといった具合だ。開催が決定すると、「異業種交流研修会」として実施される。

「女性活躍推進検討会事務局」の定例会議の様子(写真:花井 智子、以下同)
「女性活躍推進検討会事務局」の定例会議の様子(写真:花井 智子、以下同)

 後半は、管理職育成施策について各社の現状や課題について活発な意見交換があった。出席者12人のうち11人が女性というこの会では、飲み物の準備や時間配分などにも気配りが行き届き、テンポよく議事が進行する。初参加者でも他企業に率直に質問でき、明るく和やかな雰囲気だった。

コクヨの人材開発部課長、人見泰正さん
コクヨの人材開発部課長、人見泰正さん

 他に類を見ないこの「異業種交流研修」発足のきっかけは、2001年12月だ。コクヨ人材開発部課長の人見泰正さんと、ニチレイ経営企画部課長の木谷宏さんがある会で出会い、女性活用について話したことだった。「約40社の企業経営者や経営企画・人事部長が集まる研修会に、僕も木谷さんも部長の代理で参加していたのです」と人見さんは言う。「ニチレイは女性活躍支援で、各社がお手本にしていた企業でした」。しかし、男女雇用機会均等法施行後に大量入社した総合職の女性も、課長や部長になっている人は少ない。


合同研修によって、古い企業風土に風穴を開ける

 「どの企業も女性活用推進は必須だが、一社だけで取り組んでもロールモデル(お手本になる女性)の数が足りなくなる。それなら一緒にやりましょう、と」。異業種企業が合同研修を行えば、社内の意識の流れを変えられるのではないか。企業同士のネットワークをつくりたいと思っていた人見さんと木谷さんは意気投合し、個人的なつながりのある人に声をかけた。こうして2002年2月、コクヨ、住友ゴム工業、ニチレイ、日清製粉の4社からなる事務局が結成され、10月にはキャリアデザインを柱にした合同研修がニチレイの研究所で開催された。これはニチレイの社内研修プログラムを土台にしたもので、20人が参加した。

 冒頭で触れたように、この「異業種交流研修会」は各社の研修を定例会議で検討し、企業が合同研修を実施するユニークなもの。現在定例会議は、「女性活躍推進検討会事務局」を構成する10~15社の担当者が集まり、月に2回ほど行う。実施が決まった研修は、月1回のペースで開催される。2002年に始まった合同研修会は次第に拡大し、2003年にはコクヨの大阪本社で開催、その後開催場所は東京、大阪、名古屋、福岡、札幌と広がっていった。

「キャリア&スキルアップ」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

店長や売り場主任などの管理職は、パートを含む社員の声を吸い上げて戦略を立てることが重要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長