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失敗から学んだリーダー術(後編)

ナンバーツーから社長へ。スタッフをまとめていくリーダーシップとは

  • 北湯口ゆかり

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2006年9月20日(水)

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 前編に引き続き、アークコミュニケーションズ社長の大里真理子さんに話を聞く。

 ユニデン勤務時代の元上司から起業を手伝ってほしいと請われた大里さん。1997年、この元上司と一緒に大里さんは、共同経営者としてアイディーエスを設立した。経営者になりたいという夢に一歩近づくと同時に、ベンチャー企業を立ち上げることの厳しさもまた実感した。それは、大企業という恵まれた環境にいるだけでは分からなかった現実だった。

人を変えることよりも、自分が変わるほうが簡単

 起業には成功したが、大里さんの次の悩みどころは、取締役ではあるがナンバーツーという自分の立場だった。社長である上司に不満があるわけではないが、自分の中には先頭で走りたい、いつかはナンバーワンになりたいという思いが根づいている。「この会社で何ができるのか、そもそも自分はナンバーツーというポジションに向いているのか、よく分かりませんでした」

 社長と意見が食い違った時にはどう対応したらいいのか。部下に対してはどんな立場を貫けばいいのか。小さな壁にぶつかるたび、ナンバーツーのあり方を論じたビジネス書を読みあさり、参謀役としての自分の立場を模索し続けた。

 やがて達した結論は、自分を変えること。「人を変えるよりも、自分が変わる方が簡単。もちろん譲れないラインはありますが、自分が変わることで好転する事態もある。それならば、会社を良くするために今の自分にできることを探そう、と思いました」。ナンバーツーという立場を受け入れ、自分にできる最大限の努力をする。そう腹をくくり、一歩引いた形で経営者のあり方を見直した時、上司の素晴らしい一面も見えてきた。

 「部下への姿勢というか、対応が“深い”んです。例えば社員に何かを伝えたい時、内容だけでなく伝え方まで配慮するのです。叱るにしても褒めるにしても、言い出すタイミングや話し方、雰囲気、口調に至るまで、最も効果的な演出を考えながら行っている、と後で本人から聞いた時に、組織の上に立つというのはこういうことなのだと気づかされました」

種撒きは自分、実行はスタッフを巻き込んで

 大企業への入社、転職とプロジェクトの失敗、共同経営。数々の経験を自らの成長の糧として、2005年にアークコミュニケーションズを設立したことで、ようやく念願の企業オーナーとなった大里さん。実質的リーダーとして走り出した現在の姿を自己分析してもらったところ、こんな答えが返ってきた。「リーダーにもいろいろなタイプがありますが、あえて自分のタイプに名前をつけるなら“コミットメント型”と言えるかもしれません。次のステップへと進むためのきっかけは自分が見つけて、そのタネをみんなで一緒に育てようと誘導するようなスタンスです。もちろん、最終的に責任を取るのは自分だというオーナーシップは持ちますが、実際の行動は社員みんなを巻き込んで模索しています。うちの社員たちは本当に優秀なので」。笑顔で断言する姿に、社員とのいい信頼関係がうかがえた。

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