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【本田宗一郎・生誕100年】
『俺の考え』で読み解く経営思想・メッセージ

  • 木内 一朗

バックナンバー

2006年11月6日(月)

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2006年11月で、生誕100年を迎えたホンダの創業者・本田宗一郎。天才肌、カリスマ経営者とのイメージがあるが、本人が書いた著書を丹念に読んでいくと、意外にも、「緻密な経営者」像が浮かんできた・・・。NB Onlineでは、この講座で、宗一郎氏の本当の経営思想、メッセージに触れていく。この連載にあわせ、オンラインでは関係者へのインタビューをしていく。その取材内容はPodcastなどで随時、紹介する。

(日経ビジネス オンライン 瀬川 明秀)

 本講座のテーマはリーダーシップである。前シリーズでは P・F・ドラッカーの『経営者の条件』をテキストに、ドラッカーの発想、考え方を読み解きながら

・リーダーシップは生まれつきのものではない
・理想的なリーダーシップなるものはない
・誰でも習得できる、成果を上げる習慣の累積結果である
・しかし、習うことはできない、自分で習得するほかない

 とのメッセージを引き出したが、その要諦は?と尋ねられれば、僕なら、

 自己変革がリーダーに必要な条件であり、自己変革の習慣を身につけられるものがリーダーである

 と答えるだろう。

リーダーシップで欠かせない要素は?

 この「リーダーシップ」という言葉。あなたが知っている前提で気軽に使ってきたが、そもそも リーダーシップとは何なのだろうか。複数の要素が複雑に絡み合う難解なコンセプトであることは、誰だってそう思っているだろう。僕だってそう思う。だから、ちゃんと説明してくれ、とまで言うつもりはない。このリーダーシップなるコンセプト、構成する要素の1つだけでいい、あなたの考えを、あなたの言葉で、語ってみてはくれないだろうか。

あなたにとってリーダーシップに欠かせない大切な要素を1つ、説明してみてください

 いきなり質問から始めて申し訳ない。しかし、この講座は「著名な経営書、有名経営者の言葉から、ビジネスリーダーとして、“今日から実践できる”事柄を読み解く」のが目的だ。前シリーズでも、皆様に“本当に”行動を起こしてもらうため、「経営書を読む時は、ノートを用意してほしい」、「自分が気に入った言葉をノートに書き込んでほしい」などとお願いをしてきたが、今回も流儀は同じである。だから、

何であってもいい。頭によぎった自分の考えを、言葉に置き換えてみてほしい

 手元のメモにはどんな言葉が書き出されているであろうか。大切なことは、時々でいい、こうして書き出し、以前のものと見比べてみること、である。

 さて、新シリーズとして用意したテキストは、 ホンダ創業者である本田宗一郎の著書『俺の考え』(新潮社)である。本田宗一郎の『俺の考え』の中には、あなたのリーダーシップ持論のネタとなるようなエピソードが数多くあるからだ。しかし、それとは全く別の「個人的な思い」もある。だが、それを語る前に、まずはホンダについての情報共有から。

 1946年、本田宗一郎(当時39歳)によって創業したホンダは、時速25キロの小さな“バタバタ”エンジンからスタートし、現在(2006年3月期)、連結売上高9.9兆円、営業利益8689億円という世界的なメーカーと成長している。オートバイや自動車はもちろん、小さな子供でも「ASIMO」と言えば、「あ、あのロボットね」と思い出せるくらい知名度抜群の会社である。

「見えない宗一郎」にフォーカスを当てる

 ところで、本田宗一郎と言えば、あなたはどんな姿を思い出しますか?

 マン島オートバイレースやF1グランプリに挑戦し、世界一になったレース野郎、世界ナンバーワンのセールスを誇り、今でも世界で売れ続けているバイク「カブ」を開発したスーパーエンジニア、社員がくったくなく「オヤジ」と呼ぶ、スパナ片手につなぎの似合う風変わりな経営者、はたまた通産省に逆らって4輪事業に進出した業界の反逆児・・・。あなたの脳裏に浮かんだのは、一体どんな姿であろうか。

 全く違う印象もあろうかと思うが、通常こう聞かれて、思い浮かべる像といえば、夢の人、天才的な発想、風変わりな経営者、ユニーク、カリスマ、人気者といったような宗一郎像ではないだろうか。

 確かに僕も、これらのイメージを持つには持つ。しかし、この一般的な宗一郎像と、僕の抱く宗一郎像では、ちょっとしたズレというか、歪みというか、確かに違いがある。違いを極端に比較すれば、こうなる。

僕の抱く宗一郎像

 どうだろう。「人気者」を除けば、全く対称的でさえある。では、なぜ僕はそう感じるのか、何を根拠にそう思うのか。実は、ここの所をあなたと共有したいというのが、この本を第2シリーズに選出した「個人的な思い」である。

 きっと、この人物像の認識ギャップは、彼の一般像があまりに強烈な印象を放つがために、逆にその陰で、何気ない彼のリーダーとしての姿は、あまり見えてこなかったためだろう。今シリーズでは、宗一郎が経営についてざっくばらんに語った著書『俺の考え』を読み進めていきながら、この普段はあまり「見えない宗一郎像」にフォーカスを当てる。

 では、スタート。

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