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第7回 つながり男子

mixiに「リスペクト」が溢れる理由

  • 深澤 真紀

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2006年10月27日(金)

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 今、会社にいらっしゃるなら、周囲をさりげなく見回してください。オレンジ色の、ちょっとガーリッシュな画面(こんなの)が見えませんか? 

 用心しましょう。彼は「ミク中」になっているのかもしれません。

 今年の9月14日に東証マザーズ市場に株式上場を果たしたmixi(ミクシィ)。

 初日は買い注文が殺到するあまり売買が成立せず、上場2日目にして公開価格を9割も上回る295万円の初値がつき、時価総額は2000億円を超え、その時点で東証マザーズの全銘柄中2位に躍り出て、大変な話題になりました。

mixi創業者、笠原氏はU35男子の中核世代

 mixiは、1975年生まれで30歳の笠原健治氏が運営しています。

 IT系のベンチャーは、第1世代がソフトバンクの孫正義氏など、第2世代が楽天の三木谷浩史氏などといわれていますが、笠原氏や、人力検索サービス「はてな」の近藤淳也氏など、第3世代で、1976年前後に生まれた世代は「ナナロク世代」と呼ばれています。

 社会や仕事への志が高く、ユーザーへのサービスを真剣に考え、従業員を仲間のように考えて大事にし、お金への執着もあまりない彼ら。

 笠原氏はインタビューでも「mixiで世の中を変革するようなサービスを提供し、社会的に大きな価値を生み出し続ける会社にしたい」「世の中を変革していく部分があるからこそ達成感がある。売り上げを増やしたり、お金儲けすることだけが大切という考えの方が理解できない」などと答えています。

 まさにU35男子の中核の年代であるナナロク世代は、この連載で紹介してきた「リスペクト男子」や「ベンチャー男子」の典型といえるかもしれません。

 そして、そのmixiでつながりあっているのもU35男子。

 彼らはmixi上で、リアルに、あるいはネットだけで、さまざまな形の人間関係を構築しています。

 mixiを使ってつながりあう彼ら。連載の冒頭にご紹介した、U35男子を象徴する「リスペクト男子」を、インターネットの上に載せてみると現れたのがこの姿、ともいえるでしょう。

 今回はその姿を「つながり男子」と名付けてみたいと思います。彼らを見ていると、ネット上で「リスペクト男子」がどう振る舞うかが、非常によく分かります。

つながり男子の生態~招待制と「つながり管理ツール」

 mixiは2004年にサービスが開始されわずか3年足らず、9月の上場時点で会員数が570万人を超えた、国内最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。

 最大の特徴は、既存の会員から招待されないと、ネットワークに参加できないということです(同社の解説ページはこちら)。

 mixiは一言で言えば「友人ツール」です。友人を作成して維持するツールなのです。

 基本的な機能は、個人による「日記」と、自分の「プロフィール」公開、同好の士が集まる「コミュニティ」ですが、mixiならではの機能に、「マイミクシィ(マイミク)」があり、これはつながり男子にとってたいへん重要なツールです。

 マイミクとは、mixi上で友人を登録すること。

 リアル社会での友人をマイミクに登録することも多いのですが、相手の日記やコミュニティやプロフィールなどを見て「あなたの日記が面白いし、趣味が合うので、マイミクに登録してほしい」と依頼して、相手が承認すればマイミクになれ、ネット上だけの友人もできるのです。

 日記も、マイミクしか見られないようにしたり、マイミクとそのマイミクしか見られないように設定することができます(もちろんmixiにアクセスしている人全員に見せることもできます)。

 日記が更新されれば、マイミクに告知されますので、日記を見に行って、コメントをつけたりします。

 マイミクは、mixiでは友人と同義語ですので、つながり男子は、自分の日記に対するコメントをチェックし、マイミクからコメントがあれば、それに返事をし、マイミクの日記が更新されればこちらからコメントを入れます。

 また、誰が自分のページを見に来たのか名前が残る「足あと」という機能があるのでそれもチェックして、その人のページを訪ね返し「来ていただいてありがとうございます、そちらの日記も面白いですね!」などとコメントを残したりします。

 マイミクは、ネットやメールのつき合いという意味では、「メル友」と同じようなものです。しかし、メル友とマイミクには大きな違いがあります。それは、メールは1対1だけのコミュニケーションですが、マイミクは、マイミクのリストを公開していて、それをほかの人も見られるということ。

 どれだけ、どういう友人がいるかが、mixi上のすべての人に分かるのです。

「つながり」を管理し、公開し、拡大し、維持する

 友人が多いかどうか、どんな友人がいるか、自分の日記にコメントがどれだけつくのか、すべて一目瞭然。

 そんなmixiの中では、友人関係の維持が自分の存在価値に直結してしまいます。なので、たえずmixiをチェックしてコメントなどを入れていかなければいけません。自分の日記に付いたコメントに、うまく投げ返す返事を書いて盛り上げる努力も必要です。

 日記を公開し、プロフィールを公開し、友人であるマイミクを公開し、「俺にはこれだけのマイミクがいる」「日記にこれだけコメントがつく」と確認すること。

 多くのつながり男子が、mixiにはまってしまったのは、ネットでつながりあうこと、そして、それを確認しあうこと自体が目的になったからなのです。

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