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【本田宗一郎・生誕100年】
研究所というところは99%失敗するところである

『俺の考え』で読み解く経営思想(その4)

  • 木内 一朗

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2006年11月27日(月)

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 4回目となる本田宗一郎(=宗一郎 敬称略)シリーズ。今回も1枚の図から始まります。

図1

 本田宗一郎著の『俺の考え』をもとに、あなたと「見えない宗一郎」を見るために、(僕が)宗一郎になったつもりで描いた、彼の思考の流れを探る1枚の図である。

 図の中にある今シリーズのガイド役を果たす6つのキーワードも、これまで4つが読み解かれ、なんとなく、あなたも“宗一郎”状態になってきているのではないかと思うが、ここまでを整理してみる。

・誰にも同条件で与えられる「時間」においては、有効活用以外の勝負はない。
・頭一つ抜きん出るためには、「アイデア」でその時間を相対的に稼ぐしかない。

 面白いのは、ここにおいて、「時間」競争から「アイデア」競争に論点が移ることである。そして、

・「アイデア」勝負は「組織」の勝負。「組織」こそが「アイデア」を生み出す温床。
・「組織」の持つ潜在能力全開のために、「組織」が個人に約束するのが「平等」である。「平等」とは、個人の位置と役割の安全を保証することにほかならない。

という、宗一郎ならではの思考の流れがあった。

 さて、今回、登場するキーワードは「目的」である。組織が活躍する舞台では、とかく「平等」だけでは、スジなし、オチなし、骨子なし、という議論に陥りがちである。そんな「アイデア」の創出シーンを、救い出すのが、「目的」の役割だ。

 では、「目的」がいかに議論の背骨をビシッとさせるか。ぐーっと、話を具体的なシーンに設定して、第4回目のスタートである。

場面設定 「1960年、本田技術研究所の設立の時」

 具体的な舞台として用意したのは、まさに「アイデア」を生み出すことが組織のミッションである技術研究所の設立場面である。「平等」を掲げるからには、本来は技術研究もワイワイガヤガヤとやりたいところだが、それではどうしても目先の生産に追われて技術革新に遅れてしまう。そんな理由から、ホンダも1960年に研究開発部隊を本田技術研究所として独立、別会社化した。短期と長期の打ち手をブレンドするという経営の根幹を、「2つの会社」という両輪に仕組みとして埋め込んだのである。

 ところで、皆さんは研究所といえば、どんなイメージをお持ちだろうか。

 ステレオタイプで恐縮だが、応用が下手、期待に反して少ない商業的成果、といったところであろうか。研究所の悪口を探してみれば列挙に苦労はない。

 事実、宗一郎自身も『俺の考え』の中で、研究所のことを、


1.研究所というところは99%失敗するところである


 と、その組織の性格を「99の失敗、1の成功」と評しているくらいである。

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