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【本田宗一郎・生誕100年】
自分をよく見つめること。それが事業を発展させる基本である

『俺の考え』で読み解く経営思想 (その6)

  • 木内 一朗

バックナンバー

2006年12月11日(月)

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今回の本田宗一郎シリーズは1枚の図をもとに、

本シリーズのガイド役であった6つのキーワード
(1) 時間
(2) アイデア
(3) 組織
(4) 平等
(5) 目的
(6) ジョーク

 を読み解きながら本田宗一郎流の「物事の捉え方」に慣れ親しんできた。ここまでお付き合いいただいた方ならば、既にお分かりの通り、

図1

 この1枚の図は、a map(1つの見方)であって、the map(唯一の見方)ではない。だから、若さ、熱望、権限委譲などの本田宗一郎語を使えば、また違った地図も描けるに違いない。

 そして、6つのキーワードも、一読してみれば、「常識だ」「当たり前のことだ」と思われる方の多い。そんな内容だったのではないだろうか。

 確かに、一つひとつのキーワードに込められた宗一郎流の考え方には、トリッキーな手は一つもなかった。すべてそれだけ見れば、極めて常識的な一手だったと言えるだろう。

 しかし、全部まとめて、一つのつながりとして捉えてみたら、どう思われるだろうか。うまい具合につながっていたとは思わないだろうか。

 そこで、そこのところを確認するためにも、最初の質問に立ち戻ってみたい。

 本田宗一郎と言えば、あなたはどんな姿を思い出しますか?

 これが最初の質問だった。最初に尋ねられた時の、あなたの答えは何だったろうか(思い出しながら、さらに読み進めてもらいたい)。

 確か、この質問にあえてオーバーな比較を用いて、一般的な宗一郎像と僕の抱く宗一郎像の違いを表現したのが、

僕の抱く宗一郎像

 であった。ここで、1枚の図の意味を共有してきた読者に問いたいことがある。

6つのキーワードの組み合わせとバランス

 今、この比較表を見たらどう思うだろう?僕の抱く本田宗一郎像はそんなに意外だろうか?

 6つあったキーワード、確かに一つひとつは常識的なコンセプトだったが、僕が宗一郎に抱く理知的な人物像の根拠は個別のキーワードではなく、6つのキーワードのつながりにある。このつながり、バランスの良さは、徹底的に考え抜いた結果ではなかったのだろうか。

 僕にとって一番意外だったことは、「発想の人」と思っていた宗一郎が(もちろん今でもそう思ってはいるが)、全体の考えをあそこまで一連のつながりとして、じっくり考え抜いたんだ、というところにある。その姿勢に心打たれるのである。

 もし、僕の一番言いたかったことを言葉にするとすれば、それは“熟慮”になるのだろう。本田宗一郎を評して、夢の人、天才的な発想、風変りな経営者、ユニーク、カリスマ、人気者、と言われるが、僕はあえてそこに、熟慮の人を加えたい。

あなたが1つだけ選ぶとしたらどのキーワードを選びますか

 ここまでおつき合いいただいたうえで、最後に議論しておきたい青臭いテーマが2つある。

・あなたが6つのキーワードの中で1つだけ選ぶとしたら、どれを選びますか?
・宗一郎が、あれほど人に好かれた理由は何だと思いますか?
の2つである。

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