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第8回 ロハス男子

ささやかな幸せが大事な彼らが見つめる新市場

  • 深澤 真紀

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2006年11月10日(金)

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 ここ数年、多くの女性の間で、「ロハス」や「スローフード」が流行しています。

 エコロジーや、オーガニックとともに、ライフスタイル化したともいえるでしょう。

 ロハス(LOHAS:lifestyles of health and sustainability)とは、アメリカで生まれた概念で、健康や環境に関心の高い人々のライフスタイルのこと。スローフードは、イタリアで生まれた、ファストフードとは対極の「地元の食文化を大事にしよう」という、生活運動です。

 日本では、雑誌「ソトコト」が、2004年にロハスを紹介し、ロハスを広めてきました。

 そんな“ロハスやスローフードな生活”を送るU35男子が増えてきました。

 彼らを「ロハス男子」と名付けたいと思います。

「ささやかな幸せ」「心地よく暮らす」を大事にするロハス男子

 最近人気のエリア「谷根千(谷中・根津・千駄木)」や、「神楽坂」や、「西荻窪」。

 若者に受けそうなショッピングスポットもなければ、流行りのファッションもない、いってみれば地味な街ですが、路地が続き、小さな店が品よく並ぶ町並みには、なんだかほっとしてしまう居心地の良さ、懐かしさがあります。

 おじいちゃん、おばあちゃんが好きそうなこのこじんまりした風景は、実はロハス男子が好むテイストに満ちています。

 趣味の合う彼女と、谷中の路地を散歩するのは、ロハス男子にとってとても幸せな休日の過ごし方です。

 ロハス男子は、「自分の暮らし」「ささやかな幸せ」「落ち着くこと」をとても大事にします。

 これまでは、女性たちが「朝起きて、1杯の紅茶がおいしければ幸せ」といった幸福感を大事にしてきたわけですが、ロハス男子も同じような価値観を持つようになったのです。

 ロハス男子は、小さい頃からひとり部屋を与えられたり、ひとり暮らしをしたりするときにも、気に入ったインテリアを揃え、「自分の城」作りをしてきました。

 自分でごはんを作ったり、掃除洗濯もこなしながら、「心地よく暮らしたい」と考えています。

 天然酵母を培養してパンを焼いたり、ぬかみそや梅干しをつけたり、買い物に行くときにはマイバッグを持って行ったり、もちろん、ゴミの分別もちゃんとします。

 旧世代の男性は、酒を飲んだり、ギャンブルやカラオケなどで、ストレスを発散していたのですが、ロハス男子は、「酒臭いのやタバコ臭いのは苦手」「うるさいところはいや」なのです。

 彼らは、外でストレスを発散するのではなく、居心地のいい自宅で、外に出かけるならば静かな古くさい町並みで、ゆったりとすごしたいのです。

「土いじり」や「和」も大好きなロハス男子

 ロハス男子の趣味のひとつは「土いじり」です。

 たとえマンションの狭いベランダだとしても、自分の庭にハーブを植えたり、プランターで野菜を育てたりします。

 自分の庭でとれた無農薬のハーブを使って、パスタを作ったりするのです。

 そして、ロハス男子は「和」も大好きです。

 彼らは自分のゆかたを持っていて、花火やお祭りなどには、彼女共々ゆかたで出かけますし、本格的になれば着物を持っていたりします。

 歌舞伎、茶道、古武道などの「和」なあれこれにも関心があります。

 いま、「土いじり」や「和」にはまっているのは、定年になった団塊の世代と、ロハス男子かもしれません。

 しかし、この二者には大きな違いがあります。

 団塊の世代は、若い頃は「土いじりや和に象徴される田舎」が嫌いで、それらをを否定して、豊かな欧米型のライフスタイルを目指してきたわけですが、彼らは年をとって、土や和の良さに気がついて、回帰するようになりました。

 しかしロハス男子は、小さな時から、家に畳もなく庭もないという暮らしも珍しくない世代です。

 彼らにとって土いじりや和は、否定すべきものや乗り越えるべきものはなく、「渋い異文化」。

 身近になかったからこそ冷静に見られ、その良さがわかるのです。

 8~90年代サブカルチャーの旗手の一人だったいとうせいこう氏が、いまはまっているのも「土いじり」。

 マンションで「自己流ベランダ園芸」をしならが、「PLANTED」という園芸雑誌の編集長もつとめています。
 

「中古」のどこが悪いの?~ロハス男子は古さを愛する

 「東京R不動産」をご存じでしょうか。

 都心部の見捨てられたような古いオフィスビルを、更地にして立て直すのではなく「昔の個性が残っている、自由にリノベーションできる空間」ととらえて、住居やギャラリーにして、提供するのが彼らのビジネス。

 東京R不動産が紹介する「中古物件」は、どれも「こんなところに住んでみたい!」と、大人気なのです。

 これも、顧客の中心にロハス男子がいます。

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