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【第2回】ホッピービバレッジ3代目 石渡美奈さん【後編】

人事刷新で組織を改革
常に変化し成長する会社に

  • 白河桃子

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2006年11月30日(木)

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ホッピービバレッジ副社長の石渡美奈さん
ホッピービバレッジ副社長の石渡美奈さん(写真:久保田 史嗣)

 前編に引き続き、ホッピービバレッジ副社長の石渡美奈さんにお話を伺う。2003年、入社6年目にホッピービバレッジ3代目として経営にたずさわることになった石渡さんの経営戦略とは、どのようなものだったのか。

 既にネットを使って、ホッピーの認知度を上げることには成功。ホッピーのネットショップ、取扱店の紹介、おいしい飲み方や新しい飲み方の提案など、ウェブサイトの情報はどんどん充実し、新たなファン層獲得の確かな要因となっていく。

 また広告宣伝費を潤沢にかけられないため、物流会社と提携して、車体全面にカラフルでポップなホッピーのイラストを描いたトラック、「ホピトラ」を街に走らせた。

 ホッピーの認知度を上げ、新たな顧客層を開拓するために石渡さんが奮闘していた頃、こんな追い風も吹いた。

 1つは「レトロ」ブームの訪れだ。2003年頃から、昭和30年代を模したミニテーマパークやイベントスペースが次々に誕生した。来場者たちは、昭和30年代をリアルに懐かしむ層ではなく、自分たちの知らない昭和を新鮮に感じる20~30代である。このブームに乗って、ホッピーは「忘れられたブランド」から、新たなファン層に「レトロな雰囲気の飲み物」「ダサいけど、ちょっとかわいい飲み物」と認識されるようになる。

 そしてもう1つは、健康志向。ホッピーはもともと「低カロリー、低糖質、プリン体ゼロ」の飲料である。以前はこのことをあえて宣伝していなかった。しかし、「ホッピーが健康にいい飲み物だということを、実はお客様に教えてもらったのです」と石渡さんは言う。

 ビールはプリン体が多いことで知られており、中ジョッキ1杯分で、シュガースティック5本分もの糖質が含まれている。生活習慣病を気にしたり、ダイエットをしたりしている顧客層が増え、ビール業界も「低プリン体」「低カロリー」をうたった新商品を開発するほど、アルコール類にも健康志向のニーズは高まっている。そんな中でホッピーの資質をアピールすることは、大きな強みとなった。

 焼酎割りが主力だった飲み方も、変化してきた。リキュールなど、焼酎以外のアルコールで割る飲み方も提案し、カクテルを主流に持ってきたことで若い層の顧客が増えた。「お客様の変化はとても早いです。外食産業は5年で環境が変わりますから。答えは常に現場にしかないんです」

 こうしてブームの追い風も受け業績は回復しつつあったが、石渡さんの前には大きな壁が立ちはだかっていた。「ホッピーのブランドは“復活”しつつありましたが、社内の問題は全く手つかずでした。社内は閉鎖的な空気で、派閥の対立もあり、新しいことをやろうとすると古参幹部の反発に遭う。長年蓄積された問題が山積みだったのです」と石渡さんは当時を振り返る。

 「父から全権を託された私は、まず社内の環境を整備することに手をつけました。父はそんな私を、何も言わずに見守ってくれました」

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