• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日本IBM専務・内永ゆか子の「わたしのビジネススタイル」
第1回「管理職になって知った“男性社会”」

  • 武位 教子

バックナンバー

2006年12月7日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close


※本稿は、10月21日に開催した「Working Women's Forum 2006」における、日本IBM取締役専務執行役員、内永ゆか子さんの基調講演「ダイバーシティーの重要性と女性の活躍に向けて」をまとめたものです。


日本IBM取締役専務執行役員 内永ゆか子さん
日本IBM取締役専務執行役員 内永ゆか子さん(写真:鈴木愛子)

 今回はIBMの女性活用と、私自身の経験についてお話しします。

 IBMは早くから女性活用に取り組んでいましたが、現在のように本格的に推進するようになったのは1993年からです。90年代初めの赤字計上がきっかけで、社内の改革が求められました。93年に、会長兼CEO(最高経営責任者)に就任したルイス・V・ガースナーが最初に言ったのが「ダイバーシティーマネジメント」、つまり多様性の促進だったのです。

 彼はなぜ、ダイバーシティーマネジメントを強調したのか。93年当時、世界160カ国のIBMの社員は26万人いましたが、経営権を持つトップエグゼクティブのほとんどは白人男性、いわゆるWASPでした。しかし社員のうち30~35%は女性、黒人、ヒスパニック、アジア人です。こういった様々な社員の力もフルに活用しなければ一流の会社にはなれない、とガースナーは考えたのです。

 ガースナーは「すべての人に機会を与え、様々な力を借りた活気のある企業にしなければ業績も伸びない」と大号令を出しました。ダイバーシティーは、IBMにとっての死活問題だったのです。そこで、例えばマイノリティーの管理職比率などの目標値を設定し、3カ月ごとに進捗状況のレビューを義務づけました。

 国によってマジョリティーとマイノリティーは違いますが、どの国にとってもマイノリティーとして共通していたのが、「女性」でした。そこでまずは女性活用に力を入れ、IBMを強い企業に変えていこうとしたのです。時々勘違いされることがありますが、女性活用は企業が強くなるための施策であり、女性社員だけのためのものではないのです。

 

採用条件で男女差のない日本IBMに入社

 私は71年に25歳で日本IBMに入社しましたが、IBMの前にある日本企業の面接も受けていました。その時面接の担当者から、入社後はSE(システムエンジニア)の見習いとして半導体に関わる仕事をしてもらうと説明を受け、面白そうだと思いました。ところが「男性と女性は給料が違います。しかし、あなたの場合は例外的に同じにすることはできます」と言われたのです。これを聞いて私は、理不尽だと思いました。「例外」ということは、原則としてずっと男女差があるままなのではないか。しかも、例外は長続きしないだろう。そこで、結局この会社に行くのは断念しました。

 日本IBMでは採用条件や給与に男女差がなかったので、面接を受けに行くことにしました。IBMがダイバーシティーマネジメントに本格的に取り組むようになったのは93年以降ですが、70年代にも企業の信条として他社に先駆けた女性活用をしていたと感じています。

 入社してから数年で配属になったのは、ソフトやハードの製造技術を管理する部署でした。女性社員は少なかったですね。当時は労働基準法の規定で、女性が残業できるのは1日2時間まででした。女性社員に対して国は、非常に温かい(?)サポートをしてくれていたのですね。でも、もっと仕事をしたいと思っていた私にとっては、これがハンディになりました。

 男性は夜遅くまで仕事をしてもいいのに、女性は限られた時間内で頑張らないといけない。私はできるだけ仕事をしたかったので、いろいろな規則にこっそり“違反”しながら、隠れて残業をしていました。でも、これにも限界を感じました。

コメント10

「女性リーダーのビジネススタイル」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授