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着物の基本「江戸小紋を知る」

お出かけ着から略礼装まで
オールマイティな着まわしができる

  • 北湯口ゆかり

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2006年12月23日(土)

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 大人の日本女性たるもの、洋装で着飾るだけでなく、しっとりとした和の美しさも身につけておきたいもの。今回の「キモノみち」では、着物の基礎知識として「江戸小紋」を紹介する。

 一口に着物といっても、呼び名は多種多様。製法や柄、格式などによって様々な名称がつけられている。製法で大別すると、紬を代表とする「織物」と、友禅染めで知られる「染物」の2種類。今回紹介する「江戸小紋」は、京友禅、加賀友禅と並んで日本の3大友禅に数えられる、東京友禅の1つだ。

 一般的に「小紋」とは、布地全体に小さな繰り返し模様を染め込んだ着物のこと。カジュアルなお出かけなどに使える便利さはあるが、着物の格としては普段着レベル。訪問着や付け下げなどよりはランクが少し落ちる。しかし江戸小紋に限っては、別格の扱いとなるのだ。

写真1 細かい模様が特徴の、江戸小紋生地 (写真:皆木 優子、以下同)
写真1 細かい模様が特徴の、江戸小紋生地
(写真:皆木 優子、以下同)

 江戸小紋の模様は、近寄って見なければ分からないほどの極小サイズ(写真1)。遠目では色無地にしか見えない不思議な柄だ。この微細な模様を生み出すには、熟練した腕前を持つ匠の技巧と長い時間、そして細心の注意を払った数々の手間が必要になる。

 そんな江戸小紋を紹介するイベントが、南青山の「きもの和處東三季」で行われた。この日は、江戸小紋のプロデュースを長年手がける佐竹東風さんにお話を伺った。

 江戸小紋の発祥は、江戸時代。武士の第一礼装である裃(かみしも)に用いられた柄だという。当時は、贅沢と華美な装いを禁じた奢侈禁止令により、着物の布地や染め色まで幕府から指定されていたので、大名は色や柄のついた着物を着ることができなかった。そこで、一見無地に見える細かな柄を施し、その柄を独自に考案することで各藩の差別化を図ったのだ。

南青山の「きもの和處東三季」
江戸小紋の解説をする佐竹東風さんを囲んで

 このため、江戸小紋は単彩ながら柄の数は豊富だ。そしてそれぞれの柄に、様々な意味が込められている。江戸小紋でも格上とされる「鮫(さめ)」「角通し(かくどおし)」「行儀(ぎょうぎ)」は、三役と呼ばれる基本柄。「鮫」は徳川8代将軍吉宗の生家の紀州家が用いた柄で、扇形の模様を斜めに組み合わせ、鮫の肌に見立てている。江戸小紋で最もよく知られる代表柄だ。

 「角通し」は、小さな点を縦横に整然と並べ、縦にも横にも筋を通すという意味を持つ。最後の「行儀」は角通しに似ているが、点の並べ方が斜めになっている。お辞儀をする時、斜めに体を曲げることに由来した柄だ。

 「万筋(まんすじ)」と呼ばれる縞柄は、一寸(約3センチ)の幅に何本の縞を入れられるかという、縞の細かさでランク分けされている。20本以上の縞があるものは「毛万筋」と呼ばれ、最上級の極毛万筋ならば、26本もの縞が入っているというから驚きだ。

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