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【第8回】男性のターゲット設定その2

「両雄並び立たず」の法則

  • 白河桃子

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2007年1月16日(火)

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 前回は2006年の芸能人駆け込み結婚特報によせて、「キャリモテ女性の目指すターゲット男性」についてケーススタディーしてみた。

 キャリモテの理想の王子様は「妻の方が上」でも平気という、「男女役割分担意識」が希薄な「バリアフリー物件」であることが重要という結論に至った。夫がバリアフリー物件でないと、働く妻はとても大変なことになる。今日はその実例をご紹介したい。

 「結局、夫は私が洗濯物たたんだり、お料理したりしているのを、寝転がって見ているのがうれしいんだよね」とため息をつくのはケイコさん(38歳、広告代理店勤務)。ケイコさんは、1年前に子供が小学校に入ったことを機に復職した。ブランクはあったが、ケイコさんはもともと私の知り合いの中でも屈指の優秀な女性なのである。

 育児のため一時仕事を辞めていたが、復職してあっという間に頭角を現し、わずか1年である外資系ブランドのプロジェクト担当に抜擢。当然仕事量は半端ではなく、夜も遅くなる。

 しかし、それまで専業主婦の妻としてずっとやってきたので、ケイコさん宅には「家事分担」の風土はない。もともと1960年代生まれ同士の夫婦で、夫も別の広告代理店勤務なので、生活に不自由はない。出産して退職することに、当時はケイコさん自身も疑問を感じなかったのだ。

有能な妻に嫉妬する夫

 「働かせてやっているっていう態度なのよね」と、全く家事を手伝わない夫にちょっと切れ気味のケイコさん。仕事に有能な女性は、家庭でも有能である。残業の続く日々でも、手作りの料理をいつも冷凍しておき、家事の手抜きはしない。しかしケイコさんの仕事が順調になればなるほど、もう一つの問題が起こってきたのだ。それは「夫の嫉妬」だ。

 「最初は私がまた外でイキイキと働く姿がいいと、仕事に理解があるようなことを言ってくれたんですよ。でも、彼も同じ業界。私が抜擢されたプロジェクトがマスコミに取り上げられたりするうちに、どんどん不機嫌になっていくんです」

 自分は彼の仕事がうまくいけば喜び、不調な時も励ましてきた。夫も当然自分が仕事で着実に成功していくことを一緒に喜んでくれると思っていたのに…。夫よりも遅く帰宅しても、部屋は散らかったまま。子供の相手はしてくれるけれど、家事はほったらかし。時間がなくてできなかったことを「洗濯物が出しっぱなしだぞ」などと細かく指摘する。

 話を聞きながら、これは危険な兆候だと思った。やはり仕事が順調になってから銀行マンの夫とうまくいかなくなった離婚経験者の女性(45歳、インテリア会社社長)が同じことを指摘していた。「まず、夫が口をきかなくなる。たまに口をきいても、できなかった家事の小言ばかりになるんです」

 「年下婚」提唱者の葉石かおり(注)さん(40歳)も、仕事のできる同世代の男とつき合っていた頃のことをこう言っていた。「私の仕事の成功を、彼は絶対に喜んでくれない。それどころか、ライバル視したりけなしたりするんです」。ちなみに前述の2人が現在結婚している相手は、「年下君」(1970年代生まれの35歳以下)である。

 こういった例を思い出しながら、私は思った。このままケイコさんの臨界点が近づけば、絶対に家の中はギクシャクしてしまう。果ては離婚ということにもなりかねない。

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