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男性部下が育児休暇を申請。彼の上司は快く思っていないようだが…。

2007年1月18日(木)

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今回の回答者
小川真理子さん小川真理子さんの回答 ->
田中雅子さん田中雅子さんの回答 ->
吉川まりえさん吉川まりえさんの回答 ->


今回の相談
Q 男性部下が育児休暇を申請してきた。彼の上司は快く思っていないようだが…。

 男性Aさん(33歳)が、育児休暇を取りたいと言っています。私は賛成ですし、会社の規則に照らしても可能だと思うのですが、彼の上司Bさん(40歳)は「男たるもの、子育てに時間を割くなど情けない」と言っているそうです。

 Aさんが規則に従って育児休暇を取れたとしても、今後の彼のキャリアにはマイナスになってしまうかもしれません。私からAさんには、どうアドバイスすべきでしょうか。

 また個人的には、Bさんの考え方もそろそろ改めるべきではないかと思っています。彼がいる限り、この部署では男性が育児休暇を取りにくいままでしょう。ただ、Bさんと私は別の部署で役職は同じですが、彼が1つ年上なので、私が何か言って彼の機嫌を損ねるのも…、と躊躇しています。 (金融、女性、39歳)


Webメンターがお答えします

小川真理子さんの回答
A 育児は、男性のビジネスライフにもいい影響を与えることを指摘しましょう

 まずAさんについてですが、本人が希望しているのなら、育児休暇を取得するように勧めるべきだと思います。あなたはAさんに「育児休暇を取ることは、復帰後のあなたの仕事によい影響を与えるはずよ」と言ってみてはどうでしょう。

 具体例を挙げましょう。1つ目は、例えば赤ん坊の世話は、自分ではコントロールできない環境に身をおくことです。また、普段は妻がしている仕事を手伝うことで、会社の仕事だけでは得られない経験をすることができるでしょう。子育てを通じてこうした“父性”が身につけば、ものの見方も変わると思います。

 子供の食事を作ることで、食品の安全性や環境について考えるようになった男性や、赤ん坊の哺乳瓶をじっくり見ることで商品開発に成功した男性の話を聞いたことがあります。子育てによって、会議室や取引先との会話や社内の研修だけでは得られない体験が得られるのです。

 2つ目は、会社との関係性についてです。最近では、転職回数3回、平均勤務年数2年などと話す中途入社組が増えています。こうなると、どうしても社員と会社との関係性が希薄になりがちです。会社としては、有能な人材にはずっと働き続けてほしいわけですが、そこまでの関係性が成り立っていない場合もありますね。

 こんな時、育児休暇などを通じて社員の家族について会社が理解する姿勢を見せることは、会社と社員の関係性を深める意味でも、大切です。会社にとってはその社員をより信頼できるようになり、それによって女性社員の会社への見方も変わるでしょう。

 私自身マネジメントに携わっていますが、社員が様々な経験をしたり、人間性向上につながる機会を得たりすることを、自分だけの考えなどで潰してしまうことは、お互いにとってメリットはないと考えます。

 さて、上司Bさんについてですが、彼に助言をして意見を変える努力をするのは、あまり成果が上がらないかもしれません。その場合は、Bさんのさらに上司に働きかけ、育児休暇を取るAさんへの理解を深めてもらったり、引き継ぎの取りまとめを手伝ったり、または他の部下たちの理解と援助を求めたりと、後方支援的に事を動かすことの方が大事だと思います。

 つまり、育児休暇というものは雇用する側ではなく、自分の部下を含め、今後の会社を支える社員のためのものであるということを周囲に分かってもらう努力をなさってはどうでしょう。例えば、上司を交えて育児休暇について社員と考えるワークショップを企画する、他社の成功事例を説明するといったことを始めるといいと思います。

小川真理子さん
小川真理子さん(38歳)

マミアナ代表取締役社長
在米14年、SIPS系会社にてCMO(最高マーケティング責任者)を担当。帰国後、日米の数多くのウェブオリエンテッドのマーケティングプロジェクトをプロデュース。デジタルパレットクロスメディアマーケティング事業部事業部長を経て、独立。マミアナ社長として、デジタル印刷を含めたデジタル媒体と口コミマーケティングのプロデュース、開発を行う。(写真:厚川千恵子)

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