かつて、アニメが好きだとオタク呼ばわりされました。いまでも熱心なアニメファンはオタク扱いされますが、しかし「機動戦士ガンダム(以下ガンダム)」だけは別格です。
テレビを見れば、キムタク、Gackt、西川貴教など、数多くのイケメン芸能人が、ガンダムへの愛を語り、ガンダム好き芸人が「誰が一番ガンダムファンか」を語り合っています。
ガンダムを愛し、ガンダムに影響を受けた、そんな彼らを「ガンダム男子」と名づけます。
上場企業の業績を左右する「ガンダム」
「機動戦士ガンダム」は1979年に放映されたテレビアニメです。
当初はあまり視聴率がふるわず、1年の放映予定が10カ月に短縮されたほどでした。
それが、アニメ雑誌で話題になり、再放送で人気に火がつき、さらに社会現象になったガンプラ(※編注:ガンダムのプラモデル)ブームや、劇場版の公開で、一気に大人気になりました。
その後も、ガンダムシリーズとして、現在まで数多くのテレビアニメや劇場版アニメなどが制作されてきましたが、この、最初のガンダムは「ファースト」や「ファーストガンダム」と呼ばれ、特別扱いされています。
28年経った今もその人気は続き、昨年末から今年にかけて、全話を収録したDVD-BOXが初めて発売され(ビデオやレーザーディスクは発売済み)、1、2巻合計で7万円以上の価格にもかかわらず、多くのガンダムファンが「大人買い」しています。発売元の東証1部上場企業、バンダイビジュアルの2007年2月期の予想売上高(単体)は285億円ですが、その4割近くをガンダム関連のパッケージソフトが稼ぎ出しています。
U35世代も影響を受けている
そのほか、人生訓を登場人物から学べ!という企画の『評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡』(皆川 ゆか著、講談社 詳しくはこちら)が出たり、ガンダムだけの雑誌が刊行されたり、ガンプラもいまだに売れ続け、ゲームも発売され、と、ガンダムは巨大なビジネスになっています。
ここでは1979年に放映された「ファーストガンダム」を中心に取り上げます。
28年前の作品なので、U35男子の多くはリアルタイムでは見ていません。しかし、再放送や他のガンダムシリーズにハマってから、遡ってファーストガンダムを見ているのです。
速習、ファーストガンダム
ご存じの方も多いとは思いますが、ファーストガンダムのストーリーをごく簡単にご紹介します。
人口の激増を背景に、人類の半分が宇宙移民として、月の軌道などにあるスペースコロニーに移住している時代。地球から最も遠いスペースコロニーで成立したジオン公国は、独立を求め、人型機動兵器(ロボットです)「モビルスーツ」の開発を機に、地球連邦に独立戦争を挑むという物語です。
スペースコロニー「サイド7」に住む主人公の少年、アムロ・レイは、実験中だった地球連邦軍の新型モビルスーツ、ガンダムと、その偵察にやってきたジオン公国軍との戦闘に巻き込まれてしまいます。
主人公たちは、ガンダムと母艦「ホワイトベース」に乗り込んでサイド7を逃れるのですが、この間の戦闘で正規乗組員のほとんどが負傷、戦死。アムロをはじめとして避難した少年少女たちは保護を求めて地球を目指し、一方ジオン軍は執拗に追いすがる。士官候補生と避難民の寄せ集めのホワイトベース側と、プロの軍人との戦いが続くことになります。
「それ以前」と「以後」を分けた理由
このガンダムの登場がいかにエポックメーキングだったかは、ガンダム以前の「マジンガーZ」に代表されるヒーロー的ロボットアニメが、ガンダム以後「スーパーロボットもの」と区別されるようになったことからも分かります(ガンダムの路線は「リアルロボットもの」と言われるようです)。
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