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着物研究家・森田空美さんに聞く
現代女性のための着物流儀

  • 田村 知子

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2007年1月27日(土)

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 普段はスーツに身を包んでいるワーキングウーマンも、休日には「和」に触れる生活を楽しみたいだろう。着物に挑戦しようと思った時、どんなスタイルの着物を選んだらいいのか。

着物研究家の森田空美さん(写真:本多晃子、以下同)
着物研究家の森田空美さん(写真:本多晃子、以下同)

 今回の「キモノみち」では、着物研究家の森田空美さんに、現代女性の着物の着こなし方についてお聞きした。NPO法人(特定非営利活動法人)「伝統と職人芸を継承する粋人会」が開催した講演会「知的着物コーディネート」で森田さんが提案する、着物や帯の選び方、合わせ方を紹介する。

 森田空美さんは青山で着物教室を主宰するほか、雑誌やテレビ番組での着付けやコーディネートなどを手がける着物研究家として活躍している。『森田空美の知的きもの入門』『森田空美のきもの美巡礼 染めと織りの手わざを訪ねて』(小学館)などの著書もある。

 森田さんが提案するのは、モダンでシンプルな着物スタイル。ビルが立ち並ぶ現代に、違和感なく溶け込める装いだ。「着物には古くから伝わる様々な慣習がありますが、それに必要以上に縛られることはありません。昔とは生活様式が大きく変わっているので、現代に合った着こなし方が求められるのです」

織りの着物に金箔入りの染めの帯がシックだ
織りの着物に金箔入りの染めの帯がシックだ

 常に着物を着ている森田さんは、スーツを着た男性たちと打ち合わせをする機会も多い。「そうした場では、派手な着物はそぐいません。落ち着いた色目のものを選び、すっきりと着るようにします」。この日の森田さんの装いも、こっくりとした色合いの織りの着物に、わずかに金箔の入った染めの帯(注1)と、シックでいて地味にならないモダンな着こなしだ。

 これから着物を着たいという人にも、森田さんは無地感覚の着物を選ぶことを勧める。「無地に近い着物なら、帯の合わせ方ひとつでイメージが変わります。着回しが利いて飽きもきませんし、スーツと同じ感覚で着られます」。柄の入った着物は、印象が強すぎると違う帯を締めてもイメージが変わりづらいのだ。

 さらに着物を選ぶ際には「長く着ることを考え、品質のいいものを選びましょう」と森田さん。「上質な素材には、語りかけてくる力があります。自分にはまだ早いかなと思うような着物でも、(手に入れれば)それにふさわしい自分になろうとする努力につながります。いい着物は、着る人を高めてくれるんですね」

 そして「着慣れた着物姿には、柔らかさや風情が自然とにじみ出る」と森田さんは話す。自分の個性を表現したり、TPOに合わせた着こなしを楽しむという面では、洋服でも着物でも変わりはない。だが、型の決まったものに手を通して着るだけの洋服とは異なり、着物には「着付ける」という作業がある。

 裾をどれくらいの長さにして着るか、また衿をどの程度開けて着るか、帯を結ぶ高さをどのくらいにするかなど、ちょっとした着方が違うだけでずいぶん印象が違ってくる。着れば着るほど、こうした着物の面白さや楽しさが増してくるという。

 実際に着る際には、「着心地がいいことが大切」だと森田さんは言う。「着物は、窮屈で苦しいもの」と思い込んでいる人も少なくないが、森田さんは「ちょっとした工夫でラクに着こなせるようになります」と指南する。

コメント2件コメント/レビュー

『普段はスーツに身を包んでいるワーキングウーマンも、休日には「和」に触れる生活を楽しみたいだろう』とありますが、「和」は「休日に触れるもの」…という発想ですね。すると、「きもの」は「非日常の衣装」ということになるのでしょうか。日常の生活や仕事が、日本の文化・社会をつくります。「普段」の「スーツ」とかいうものに相応しいように、モノやシステムはつくられてゆきます。「和」を慰めにするのも結構ですが、「普段(生活・仕事)」にどう「和」を取り入れるか、といった問題提起もあっていいのでは、と思います。それから『スーツ感覚のきもの』といっても、いつ着るのでしょう? 休日にスーツを着る女性は、ほとんどいませんよね。それより「スーツを着ていく場にきものを着ていくこと(そういう考え方・そして行為)」について考えてみてはいかがでしょう。ちなみに私は、職場(事務)できものを着ています。(2007/08/27)

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『普段はスーツに身を包んでいるワーキングウーマンも、休日には「和」に触れる生活を楽しみたいだろう』とありますが、「和」は「休日に触れるもの」…という発想ですね。すると、「きもの」は「非日常の衣装」ということになるのでしょうか。日常の生活や仕事が、日本の文化・社会をつくります。「普段」の「スーツ」とかいうものに相応しいように、モノやシステムはつくられてゆきます。「和」を慰めにするのも結構ですが、「普段(生活・仕事)」にどう「和」を取り入れるか、といった問題提起もあっていいのでは、と思います。それから『スーツ感覚のきもの』といっても、いつ着るのでしょう? 休日にスーツを着る女性は、ほとんどいませんよね。それより「スーツを着ていく場にきものを着ていくこと(そういう考え方・そして行為)」について考えてみてはいかがでしょう。ちなみに私は、職場(事務)できものを着ています。(2007/08/27)

印象としては表面を撫でただけ、という物足りない感じでした。キャッチーなことを言うと、きちんと着物を着て出かけるとどんなドレスよりセレブ感が味わえます。ただし着物をよく知らない人はとかく「お水」「ママ」と見がちなので、品良く着ることが大切です。私はいままで殆どの結婚式に着物で出席していますが、ドレスコードを外す心配がなく、親族に喜んでもらえ、暑くても寒くてもそれなりに過ごせてとても良いです。今週末パーティと言われても、着るものには困りません。(2007/01/30)

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