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第18回 スピリチュアル男子
~なんとなく信じてる、前世の絆と可能性

  • 深澤 真紀

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2007年2月2日(金)

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 毎朝、ワイドショーの占いを思わず見てしまう方、そしてなんとなく気にしてしまうという方は、意外と多いのではないでしょうか。

オカルト好きから、スピリチュアル好きへ

 かつて、「占い」は、恋愛と絡めて、女子が支えた文化でした。

 女子が占いにはまる一方で、男子がはまるのはオカルトでした。UFO、幽霊、雪男、ノストラダムスの大予言などに、はまっていたものです。

 もちろん今でもオカルト好きの人たちは多くいますが、今や人気の中心はオカルトから「スピリチュアル」に移行しています。

 このジャンルで一番人気があるのは、江原啓之と美輪明宏の「オーラの泉」でしょう。そしてこの番組は男子にも、とても人気があります。

 このように、前世や霊をテーマにしたものに、はまる男子が増えています。

 もともと女子が支えてきたスピリチュアルな世界に、男子も参入してきたともいえるでしょう。

 スピリチュアルとは、スピリチュアリズム(spiritualism)のことで、霊(心霊)の存在を信じ、霊と人間の関わりを信じるという意味です。

 古くは欧米における霊媒による降霊会にはじまり、日本では江原啓之が1989年にスピリチュアリズム研究所を設立し、スピリチュアル・カウンセラーとして活動しています。

 2001年に刊行された、彼の『幸運を引きよせるスピリチュアル・ブック』がベストセラーになったことなど(その後も彼の著作のほとんどに「スピリチュアル」が使われます)から、この「スピリチュアル」という言葉は広まりました。

 ちなみに「オーラの泉」で広まったオーラ (aura) は、人や物が発する霊気や独特な雰囲気のことで、生体エネルギーが、体から放出され、体を取り巻いたものだと考えられています。

 今では、「芸能人にはオーラがある」「あの人最近オーラがないよね」などというふうに、普通に使われるようになりました。

 前世や霊やオーラの存在をなんとなく信じて、魂のことをなんとなく考える、そんな彼らを、「スピリチュアル男子」と名づけます。

「自分」を探すスピリチュアル男子

 男性誌でも、10年くらい前までは占いのページはなくて当たり前のものでした。

 それが今では、ほとんどの男性誌、夕刊紙でも占いを取り上げるようになっています。

 一方でオカルトは、マニアのものになってきています(余談ですが、デジタル写真の隆盛で、心霊写真やUFO写真などが誰でも加工で作れるようになったのも、オカルト人気が衰えた大きな原因のような気もします)。

 男子の関心がオカルトからスピリチュアルへ移っていった、その理由は、彼らの関心が、自分の外部から自分の内部に移ったことにあります。

 それまで男子が好きだったオカルトは、UFOや幽霊、雪男など、「外部」のものを、発見するものでした。霊もここでは自分の守護霊ではなく、外部の幽霊でした。

 このようにオカルトは外部との交流であり発見でした。

 ところが今のスピリチュアルブームは、自分の内面を探すものです。

 今や「自分探し」「自分磨き」は女子だけの特権ではありません。

 特別な自分がどこかにいて、それを見つけたいと考えている男子が多いのです。

 彼らがこのように思うようになった背景のひとつは「個性教育」でしょう。

 スピリチュアル男子は、人と違う自分であることを最も求められた世代です。

 兄弟もいないか、多くないので、他人と同じものを与えられたり、同じコトをさせられたり、ということもありません。

 「人と違うことがいい」「特別な自分がいい」「あなたにしかできないことがある」という教育を受けて育った世代です。

 そして、社会状況の閉塞感もあいまって、ますます彼らの興味が内面に向かい、スピリチュアル男子が生まれました。

ソウルメイトを探すスピリチュアル男子

 スピリチュアル男子が好きな言葉に「ソウルメイト」があります。

 直訳通り、まさに魂の友達のことです。

 親友のようなものですが、さらに、魂が結びついたような存在を、彼らはソウルメイトと呼びます。

 スピリチュアル男子は、魂の結びつきへの幻想を強く持っていますから、気が合う、話が合う、一緒にいて楽しい、ということを、「魂が結びついている」と言いたがります。

 「アイツがどこにいても、俺はアイツの魂を感じる」などと言い、たとえば電話を同じタイミングでかけた、といった些細な偶然でも、「やっぱり俺とアイツはつながってる!」と語ります。

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