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女性技術者活躍支援に向けたイノベーションシナリオ

リコー常務・國井秀子さんに聞く
女性活用の成功は、上司の理解にかかっている

  • 北湯口ゆかり

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2007年2月15日(木)

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 1月25日、東京・タワーホール船堀にて情報処理学会主催の「ソフトウェア ジャパン2007-社会を変えるイノベーション-」が開催され、今年のテーマ「イノベーション(新技術や仕組みを取り入れ、経済や産業の発展を促す)」に関し、様々な視点から問題を提起する講演が行われた。中でも「社会(女性)のイノベーション」として、リコー常務執行役員兼ソフトウェア研究開発部本部長を務める國井秀子さんの講演をリポートする。

リコー常務執行役員兼ソフトウェア研究開発部本部長の國井秀子さん(写真:花井智子)

リコー常務執行役員兼ソフトウェア研究開発部本部長の國井秀子さん (写真:花井智子)

 講演は、日本の「ジェンダーフリー」の現状説明から始まった。ジェンダーとは、男らしさ、女らしさといった「社会的・文化的に形成された性別」や、後天的に身につける行動や態度のこと。そして「ジェンダーフリー」とは、ジェンダーにとらわれず、一人ひとりの適性や能力などに応じた活動ができる環境があることを言う。

 國井さんが最初に指摘したのは、先進国と呼ばれる日本も、ジェンダーフリーの観点からはかなりの「後進国」だという事実である。各界で女性の活躍が目立ってきてはいるが、世界各国に比較すると日本の女性の「出遅れ感」は顕著なのだ。

国際的リポートに見る、日本女性の「出遅れ感」

 この事実は、いくつかの国際的リポートに現れている。例えば、国連開発計画(UNDP)が発表した「人間開発報告書2006」だ。当報告書では、人々の生活の充足度を計るための3つの指標を提示している。まず平均寿命や就学率、成人識字率などから計られ、人間の能力の達成度の目安となる、HDI(人間開発指標)。次に、HDI値で男女間の格差を計るGDI(ジェンダー開発指標)。そして、女性の社会における意思決定への参画度合いで、議員・行政職、専門・技術職、管理職に占める女性の割合や所得の割合を示したGEM(ジェンダー権限尺度)である。

 これらを各国別に比較すると、対象国75カ国のうち日本はHDIが7位、GDIは14位と高い順位だが、GEMでは42位と大幅に順位を下げている。

 さらに、2006年11月に世界経済フォーラムが発表した「男女格差指数」では、世界115カ国中で日本は健康達成度で第1位を誇るのに対し、総合評価では79位に甘んじている。要因は、女性の政財界への参画・進出がともに83位と大きく足を引っ張ったためだ。つまり社会的に女性の活躍チャンスが少なく、ジェンダー間に不平等があることが数値に映し出されている(参照記事)。

 この現状を見れば、日本には確かにイノベーションが必要だろう。「加速するグローバル競争を勝ち抜くためには、従来の固定概念にとらわれない価値観のもとにダイバーシティーを推進し、多様な考え方に基づくビジネスを展開することが不可欠です」と國井さんは指摘する。「そのためには『男らしさ、女らしさ』といったジェンダーのバイアスをなくし、一人ひとりの適性や能力、意欲に応じた活動ができるジェンダーフリー環境を、企業内で整えることが重要課題となります」

 この打開策として國井さんは、女性の活躍支援に向けてのイノベーションシナリオを提唱した。

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