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【第2回】目前の仕事に必死な女性に未来はないのか

広い視野と専門性を持ち
プロとして仕事をしよう

  • 西山 昭彦

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2007年5月16日(水)

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 大手ゼネコンの人事担当が、女性社員を評して、こんなことを言っていた。「仕事はよくする。完全主義で、自分が担当する仕事は緻密にこなすから、男性より安心して任せられるくらいだ。ただ、自分のテリトリーを守りすぎて、他の仕事への関心が薄い。視野が狭いんだよ。目の前の仕事ばかりでなく、もっと会社全体や世の中も見て、将来を見据えた展望を示してほしい。そうでないと、課長にすることはできない」。こうした意見は、他の男性管理職からもよく聞かされる。

 女性管理職の相当数はスタッフとして昇進し、企業内プロフェッショナル(以下プロ)を目指していると見られる。スペシャリストとして企業内の問題を解決し、組織に貢献するよう努めている。それでも、プロとして仕事をするなら、その専門性が社内のみならず世間で通用することが必要だ。自分の仕事しか興味がなく、世の中を見ていないのでは真のプロとは言えない。

専門性に加え、広い視野を持つことがカギ

 プロが単なるスペシャリストと違う点は、広くアンテナを張って社会の動きを敏感に察知し、先取りすることにある。全体を見る力がなければ、その仕事の将来像は描けない。自分の職場の直面する課題を設定、解決し、次の時代へ結びつく付加価値を生み出す。それがプロだ。

 例えば人事担当なら、社員意識と組織目標の変化に合わせて、他企業に先んじた人事制度を設計する。さらに、既得権を失うかもしれないと反対する社内の勢力を説得しながら、導入へとはかる。その結果、社員のモチベーションが上がり、業績も上がるという流れが生まれれば、次の時代の価値を生む。

 これからの時代に望まれるプロの職種を経営者や学者にヒアリングした結果、次の3つのタイプが挙がった。

  1. 新企画立案タイプ : 新しい付加価値を生む仕組みを作り、実行していく人がこのタイプ。どんな商品や事業も成熟していくので、企業はどんどん新しいネタを作っていかなければならない。
  2. 敏腕営業タイプ : 顧客を開発、維持でき、会社の営業成績を上げる人がこのタイプ。できる営業マンなくして、会社は成り立たない。
  3. 部門プロタイプ : 各部門で、プロとして力を発揮する人がこのタイプ。経理、人事、総務などのセクションに所属していても、実戦部隊より会社に貢献する人もいる。例えば人事担当の制度改革の効果は絶大だ。

コメント13件コメント/レビュー

自分テリトリーについては完璧なのに外への興味も持たず一歩も踏み出さない人は、男性にも女性にもいると思う。特に若い世代は男女問わずこの傾向が増えてきているように感じる。ただ、今の女性管理職候補世代でいうと、男性社会の中で認められるにはまずは与えられた仕事を完璧にこなして自分に目を向けさせるかであり、これまでこの作業に終始する傾向が強かったゆえに、記事が伝えるような女性評価が出てきたとも考えられる。「視野が広けりゃ管理職にしてあげるよ」の男性社会側発言は、女性側としては「さあ次なる攻略作戦への切り替え時期よ」とばかりに軽やかに受け取りたい。(2007/05/23)

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自分テリトリーについては完璧なのに外への興味も持たず一歩も踏み出さない人は、男性にも女性にもいると思う。特に若い世代は男女問わずこの傾向が増えてきているように感じる。ただ、今の女性管理職候補世代でいうと、男性社会の中で認められるにはまずは与えられた仕事を完璧にこなして自分に目を向けさせるかであり、これまでこの作業に終始する傾向が強かったゆえに、記事が伝えるような女性評価が出てきたとも考えられる。「視野が広けりゃ管理職にしてあげるよ」の男性社会側発言は、女性側としては「さあ次なる攻略作戦への切り替え時期よ」とばかりに軽やかに受け取りたい。(2007/05/23)

戦略→管理職 戦術→一般社員と考えれば簡単ではないでしょうか? 戦術で個々の場面で勝利しても戦略がまずければ負けてしまいますから、管理職は各戦術家を適切に配置し、時にはあえて戦術に負ける場面も演出しなければなりません。一般的に見た女性の方たちは戦術には長けているが、あまりにも勝ちにこだわりすぎて戦略を任せるのが難しい方が多いのかと思います。(2007/05/21)

あまりにも男性中心の見方だと思う。もしかして、女性を刺激して奮発させようとする狙いがあったのかもしれないが…。私の経験からは、男性のほうが視野がせまく、目の前にある村社会のことしか考えない人が多い。この記事中にでてくる意見は私もよく聞くが、もう少し「それはどういう場面で?」等の質問をしてみると、違う見方がでてくると思う。というのは、女性は男性よりも「社内政治」をしないで、その分の労力を「仕事」に回す傾向があるため、社内政治に配慮しないことがママあるのだ。それが中間管理職からみた場合、「もっと広い視野をもって…」ということになるのではないか。この場合は、「もっと上司をたてて」とか「もっと社内で(女性らしく)気を配って」と同義語でる場合が多い。「プロジェクトチーム」への参加は、女性であるということだけで参加させない企業もまだまだ多いのが現状である。「女性の活用」といっても、まだまだ進んでいない。その「後進企業」のコメントを、「さもありなん」と取り上げるのは、どんなものか、と思う。(2007/05/21)

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三品 和広 神戸大学教授