2007年1月、日本初の「ナチュロパシー(自然療法学)」の学校、「ルボア エコール・ド・ナチュロパシー」が誕生した。
ナチュロパシーとは、体が本来持っている自然治癒力を高めることによって心身のバランスをとり、健康を確立、維持しようとする療法で、西洋諸国では長い歴史を誇る。ルボア エコール・ド・ナチュロパシーは、日本で初めてのナチュロパシーの教育機関で、仏の専門校(Association medicale pour la Promotion de la Phytoterapie:AMPP 植物療法医学協会)と提携している。全科目を受講して試験にパスすれば、フランスの植物療法士としての資格が取れることになる。
この学校の設立は、2人の女性の8年間の思いが実現したものだ。1人は植物バイオベンチャーのサンルイ・インターナッショナル代表取締役で、植物療法士の森田敦子さん(41歳)。昨年は、表参道ヒルズに植物療法を基盤とした「ルボア」というトリートメントサロンを出店して話題になった。ルボアでは、植物を原料にした化粧品やトリートメント剤を使用している。

サンルイ・インターナッショナル代表取締役、植物療法士の森田敦子さん (写真:丸毛 透)
森田さんに初めて取材した時、「私は20代の頃、髪の毛も抜け落ちるくらいアトピーがひどかったのです」と語っていたが、会った時は既に彼女の顔はつるんとして美しく、20代でアトピーと闘っていたとは想像もできなかった。
森田さんは大学を卒業後、全日本空輸の客室乗務員として勤務していたが、20代の後半に喘息とアトピー性皮膚炎に苦しんだという。「入院するほどひどくなった時、もう誰にも会いたくない…と友人のお見舞いも拒んでいたのです。そんな時、私の拒絶をものともせずに来てくれたのが、デルフィーヌという友人でした」
日仏ハーフのその友人は「喘息に効くから」と「ユーカリラジアタオイル」というアロマオイルを教えてくれた。「もう来ないでよ」と言った森田さんだったが、毎日ベッドの上で、部屋のドアが鏡に映るようにし、密かにデルフィーヌの訪れを待ったという。このデルフィーヌとは、岸惠子さんのお嬢さんとのことだ。
アロマオイルが奏功して喘息を克服した森田さんは、全日空を退社後、植物療法を勉強するためにフランスに留学する。日本の病院で漢方薬が併用されているように、フランスでは植物療法は歴史ある民間療法で、開業医も多くいるのだ。
20代後半から、森田さんはパリ13大学の薬学専門校でフランス人医師や薬剤師に交じって植物療法と臨床を学び、植物療法士の資格を取得した。
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