• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

課題山積みの女性活用推進

困難な業績との関連付け
室長らが会を結成し問題解決へ

2007年5月30日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close


 女性活用推進室長たちは、悩んでいる。女性活用推進室の活動が、社内で必ずしも理解されているとは言えないからだ。


 ここ数年多くの企業では、女性活用推進室が設置された(名称や組織形態は企業によって様々だが、ここでは便宜上「女性活用推進室」と呼ぶ)。

 「推進室の活動は、弊社ではあまり優遇されていません」と嘆くのは、社員数約4万人のある企業の女性活用推進室長だ。「女性が活躍してくれなくても、うちの会社は回っていく」と公言する経営陣もいる。

ダイバーシティーマネジメントが進まぬ理由

 このコーナーでも、ダイバーシティーマネジメントに関わる女性の記事(参考記事はこちら)を連載している。


 ちなみに、ダイバーシティー(diversity)は多様性と訳すが、企業内では人種、性別、年齢、性格など様々な違いを持った人材の活用を推進することを、ダイバーシティーマネジメントと呼ぶ。現段階では日本の場合は、「女性活用」を指すことが多い。

 さてこうした推進室長たちの、公式にはなかなか話せない悩みの一つが、社内の無理解だ。例えば、女性活用推進が業績アップに直接つながらなければ、評価されない。説得材料の少なさが、室長たちを苦しめている。


 そんな中、女性活用推進室長たちが集まる「推進室長の会」が結成された。同様の立場の室長が本音を語り合い、ダイバーシティーマネジメントに関する課題を解決するのが目的である。


 この会は、単に室長たちが愚痴を言うための集まりではない。ダイバーシティーのメリットを示す実証データを探し、推進室の社内外での認知度をアップすることが最終目的だ。そのためには、1社だけで悩むよりも、室長たちの英知を集めようではないか、というわけだ。


 またこの会には、ダイバーシティーマネジメント推進などを手掛けるNPO法人(特定非営利活動法人)のGEWELが、アドバイザリーメンバーとして参画している。


 会の性質上、参加している室長たちの所属を明かすことはできないが、筆者も実際に出席して話を聞いてみると、ダイバーシティーマネジメントに関する多くの課題がクローズアップされた。


 ほとんどの室長が口を揃えたのは、「女性活用推進と業績アップの関係を立証しづらい」ということだ。利益重視の企業としては、ここがクリアにならない事業は「やっても意味がない」と判断されてしまう。


 「女性活用推進の理由を、CSR(企業の社会的責任)、人材確保というだけでは弱いのです。企業は業績だけで評価しますから、活用推進と業績との関連性を数字で証明できないと、納得してもらえない」と、ある中小企業の推進室長は言う。「女性活用を怠ったために会社の株価が下がった、という事実でも出てこない限り、会社が本気で取り組んでくれないのかもしれません」


 他社の成功事例を挙げて、自社の幹部を説得してはどうか、という意見も出たが、「それは他の会社の話でしょ、と一蹴されてしまうのです」と答える室長も。「女性活用を進めなかったことによるデメリットが、証明できればいいのですが…」とため息をつく。

コメント12件コメント/レビュー

「社内に事務の中年女性1人しかいない時でも、彼女を取締役にするのか」といった意見が読者からあったが、こういう書き方は事務職に対しても、女性に対しても失礼ではないか。もしその女性に能力とやる気もあるなら、すぐに取締役にしなくても、当然昇進のチャンスを与えるべきであろう。ブックオフの橋本社長がいい例ではないか。彼女がどれだけ実績を出しても、「パートの女性だから」といって機会を与えなければ、今の彼女はなかったであろう。(2007/06/04)

「キャリア&スキルアップ」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「社内に事務の中年女性1人しかいない時でも、彼女を取締役にするのか」といった意見が読者からあったが、こういう書き方は事務職に対しても、女性に対しても失礼ではないか。もしその女性に能力とやる気もあるなら、すぐに取締役にしなくても、当然昇進のチャンスを与えるべきであろう。ブックオフの橋本社長がいい例ではないか。彼女がどれだけ実績を出しても、「パートの女性だから」といって機会を与えなければ、今の彼女はなかったであろう。(2007/06/04)

先日日経新聞のコラムで「出産育児休暇の充実を叫ぶのは良いが、独身女性への配慮が足りない」と、既婚・子有り女性だけへの優遇についての不満が載っていた。この記事の「女性活用推進」も、同様に「女性だけ活用を推進し優遇する」という立場でしかないのだから、冷遇される男性から反発されるのは当然だろう。  特に、団塊世代のような「男性優遇」の恩恵が全く無い、30代以下の男性にとっては、賛成する理由は全く無い。「男女平等」と「か弱い女性」の2つの立場を使い分け、女性だけに都合よくしたいだけと見られても当然ではないか。(2007/06/02)

「社内での理解が…」「女性を活用しないとはお寒い…」と、いかにも正義漢のように「女性活用推進」をやっている時点で、本心からの理解を得るのは不可能ではないだろうか。「差別者」とのレッテルを貼られたくないために、しぶしぶ理解しているように見せる者は多いだろうと思う。 男性が女性に対して反感(もはや、敵意の域まで達している例も少なからずある)を抱くだけの理由もあると思う。その中で、「女性の」「女性による」「女性のための」働きやすさの追求…などと延々とやり続ける女性に対して、男が反発するのはむしろ当然の帰結だと思う。 ちなみに、独身女性が「出産した女性だけ優遇するのは止めてほしい」と不平を持つという話もあるが、これと同様だと思う。(2007/06/02)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員