「西山昭彦の「女性管理職の落とし穴」」

【第3回】仕事ぶりを評価され、昇進するには

自分自身の勉強を怠らず
上司との人間関係も良好に

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2007年6月20日(水)

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 「企画提案」「問題解決」「人間力」「専門能力」。筆者はこの4つを、ビジネスマンに必要な能力と考えている。これらすべての能力に秀でていれば、管理職として適任だろうが、人はそれぞれ強みと弱みを持つ。実際には、仕事の経験や上司の評価などを通じて、自分の強みとなる能力を伸ばし、弱みを克服する。その繰り返しが“ビジネス人生”だ。

 その際、男性と女性とでは多少事情が異なることがある。男性には、社内のあらゆるランクに先輩がいるため、「この人のようになりたい」「この人のようにはなりたくない」という、社会的なモデリングがしやすい。その先輩と一緒に仕事をするだけでなく、仕事帰りに飲んで話して時には怒られて…、といった社内外のつき合いを通じて、様々なことを自動的に学べるようになっている。「あの件は、トップが先方の役員に頼んで成約したんだ」「あの部長はできる人だけれど、酒癖が悪くて」。…そんな飲み会の席での話を耳にするうち、過去や社内の情報にも通じてくる。

 しかし、女性社員が少ない会社では、女性は残念ながら同性の先輩モデルを見つけにくい。男性の上司と飲みに行く機会も相対的に少ないから、それだけインプットを得る機会を逃していることになる。

 こうした機会ロスは、他でカバーするしかない。例えば、男性同士の飲み会になかなか参加できない女性は、重要なニュースを聞き逃しがちだ。こんな時はどうすればいいか。飲み会に参加する機会の多い男性社員を“仲間”にすれば、彼から飲み会でやり取りされた情報を教えてもらうことができる。
 
 一方、インプットを増やすには、社内の情報だけでなく社外の有用な情報も必要である。ビジネス書や女性リーダーのための情報サイトから、効率よくエッセンスを学んでいくといい。

事例から見えてくる、「できる社員」の特質

 筆者は毎年ビジネス誌で、新社長の総合評価や若手役員の実態調査を行っているが、この結果から学べることは多い。「できる人」はなぜ選ばれ、どういう特徴を持っているのか。

 一例として、上場企業約100社の50歳未満の若年役員を対象に行った実態調査を紹介しよう。

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著者プロフィール

西山 昭彦(にしやま・あきひこ)

西山 昭彦

一橋大学社会学部卒。東京ガス入社後、ロンドン大学大学院政治経済学科およびハーバード大学政治学大学院に留学。社内ベンチャーで新会社を設立後、法政大学大学院社会科学研究科博士後期課程を修了し、経営学博士に。2004年から東京女学館大学教授、東京ガス西山経営研究所長に就任。人材開発、勉強法、キャリアデザインなどをテーマに、執筆や講演を行う。趣味は海外旅行、グルメ。著書に『企業内プロフェッショナルの時代』(プレジデント社)、『こま切れ時間活用術』(日本実業出版)、『女たちは管理職をめざす』(中経出版)、『40代で始める「最終戦略」ノート』(こう書房)など。(写真:いずもと けい)



このコラムについて

西山昭彦の「女性管理職の落とし穴」

企業で成功するリーダーの条件とは何か。女性が描くリーダー像と、多くは男性である経営幹部が望むリーダー像には、少なからず差異がある。このコラムでは、多数のビジネス書を手がける経営学博士が、女性リーダーが陥りがちな落とし穴を指摘し、その解決策を指南する。

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