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「なぜ若者は搾取されて3年で辞めるのか?」

(ちょっとだけ)帰ってきたU35マーケティング図鑑【その1】

  • 深澤 真紀

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2007年6月21日(木)

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平成男子図鑑 ~リスペクト男子としらふ男子

 日経ビジネスオンライン連載中に賛否両論を巻き起こし、「日経らしからぬ(一応申し上げますと、弊社は日本経済新聞社とは別の会社です)」と、お褒めとお叱りを頂いた「U35男子マーケティング図鑑」が、大幅な加筆と再構成を加え、よりパワーアップして書籍になって帰ってきました。その名も『平成男子図鑑 ~リスペクト男子としらふ男子 』。

 本書の出版を記念して、著者の深澤真紀氏がぜひ会ってみたいと企画したのは、若者を扱った話題の新書『若者はなぜ3年で辞めるのか? ~年功序列が奪う日本の未来』『搾取される若者たち ~バイク便ライダーは見た!』の筆者、城繁幸氏、阿部真大氏との鼎談だった! どうやら、書籍には書ききれなかった、U35(アンダー35)の男子世代への思いを、彼らとぶつけ合いたいらしい。お2人から快諾を頂き、話が始まるやいなや、バブル世代への怒りでいきなり噛み合った3人の大暴走が始まった。異論・反論、もちろん賛同のご意見も、コメントとトラックバックでお待ちしております!(NBオンライン編集 山中)

城 繁幸(じょう・しげゆき)氏
城 繁幸(じょう・しげゆき)
若者はなぜ3年で辞めるのか? ~年功序列が奪う日本の未来

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年山口県生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。以後同社人事部門にて、新人事制度導入直後からその運営に携わる。2004年、同社退社後に出版した『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(光文社ペーパーバックス)では、成果主義のさまざまな問題点を指摘し、大ベストセラーとなる。翌年上梓の『日本型「成果主義」の可能性』(東洋経済新報社)では、日本企業がいかに成果主義とつき合うべきかを取り上げ、実践書として高い評価を得る。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見をメディアにて発信し続けている。近著『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)は40万部を超える大ベストセラーに

深澤 『平成男子図鑑』の元になっている「U35男子マーケティング図鑑」を私が連載しているときに、城さんの『若者はなぜ3年で辞めるのか?』と、阿部さんの『搾取される若者たち』が刊行され、まさにU35世代男子の、当事者ならではの声がとても面白くて、「この本が先に出ていれば、この連載も違ったな」と思ったくらいだったんです。男子世代はこんなことを考えているんだなあととても勉強になりましたし。

 お2人もお互いに、まだ会われたことがないというので、本書の刊行に合わせて、ぜひお2人に「男子」世代について語っていただきたいなと思いました。

 まず『搾取される…』の著者である阿部さんは、城さんの『若者はなぜ3年で辞めるのか?』を読まれてどんな感想を持たれましたか?

阿部 ようやくこういう本が出た、僕たちの世代が言いたかったことが書いてあったという印象です。僕が考えていたことにも近くて、ベストセラーになってよかったなと。

 僕も『搾取される若者たち』を読みましたよ。僕は専門がある規模以上の企業の正社員についてなので、非正規雇用については専門外でしたから新鮮でしたね。ある意味、僕の本を補完してくれる本という気がします。

若者は本当に覇気がない?

深澤 私は1967年生まれで1990年に出版社に入社して、まさにバブル入社世代なのですが、団塊の世代の男性に――というかマスコミの場合は「全共闘」が多いのですが――「おまえたちは仕事ができない!」と責められてきました。

 それにくらべて同期の男性は「押しは弱いけど、人を抑圧したりしないな」と思っていたんです。

 ところが、40歳ぐらいになると誰でも「おやじスイッチ」が入るようで、バブル世代の男性たちが急に若者叩きを始めた。「若いやつが使えない」と言うようになって、びっくりしたんです。

 「U35男子」の連載も、「どうして今の若いやつは使えないのか」というテーマを編集部のバブル世代の男性が持ってきまして、「いや、私たちだって使えないと言われてきたのに、私たちがまたそれを下の世代に言うのは違うんじゃないの?」ということで始まったんです。

 今の男子世代の面白さを、上の世代が全然分かってなくてもったいないと思っているんです。それに、男子世代はむやみに叩かれているし。

阿部真大(あべ・まさひろ)氏
阿部真大(あべ・まさひろ)
搾取される若者たち ~バイク便ライダーは見た!

1976年岐阜県岐阜市生まれ。東京大学大学院博士課程を経て現在、学習院大学非常勤講師(社会統計学)。2006年に自らのバイク便ライダー体験をもとに執筆した『搾取される若者たち』(集英社新書)でデビュー。2007年にはケアワーカーの労働実態をまとめた『働きすぎる若者たち』(NHK生活人新書)を刊行。現在調査中の配管工の世界を描いた『管の都市』(仮題)と併せて「労働3部作」を予定している。他に、「合コンの社会学」(北村文との共著)を「本が好き!」(光文社)で連載中。

阿部 叩かれてますか?

深澤 上の世代は男子世代に対して「お前らは何もやらない」「お前らは大事にされ過ぎてる」と思っているんじゃないでしょうか。

── 1994~95年のポストバブル世代が入社する頃から、業界を問わず、「男の子たちの質が変わった」ということが言われ始めたように思います。「男の子に覇気がない」というセリフを、人事担当の人から聞くことが非常に増えました。

 ただ、実はその世代の男子はベンチャーの第2次世代(75~76年生まれ)にも当たるんですよ。彼らは非常にバイタリティも多様性もある。同じ世代内でもずいぶん違いはあるんでしょうね。

深澤 お2人は「覇気がない」と言われました?

 僕は73年生まれの97年入社ですが、ありましたね。僕自身も言われたし、周囲も。ただ、本当に覇気がなかったかというと怪しい。僕から言わせれば、先輩たちのほうがよっぽど「牙」がない。

深澤 牙がないほうが問題です。

 両手両足だけじゃなく、口まで使って必死に会社にしがみついている状況で、何を言われても「はい!」。それは人としてどうなのか?と(笑)。

 むしろ、テーマとすべきは「若者に覇気がないか否か」ではなく、「多様性」の問題が見えているかどうかだと思います。

 僕自身は、昭和的価値観の崩壊の洗礼を最初に浴びたまさに団塊ジュニアで、平成的価値観への過渡期だった。だから上の世代とは違っていて、それを「覇気がない」と括られた気はしています。

── 上からの「覇気がない」は、「俺たちの価値観にちゃんと従っていないぞ!」という意味だったってことですかね。

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