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第4回 効率的勉強のための情報3分法

OUTPUTがINPUTを生かす

  • 葉玉 匡美

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2007年6月28日(木)

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 忘却は、恥ずべきことだろうか?

 確かに、もの忘れを指摘されると、ちょっと恥ずかしい。「自分も年かな」と言い訳したくなる。

 しかし、老若男女・天才凡才を問わず、誰でも時が経てば記憶は薄れる。とりわけ、新しい情報を次々とINPUTしている人は、古い情報をどんどん忘れていく。それは、新しい恋をすれば、失恋の苦しみが薄れるのと同じ原理である。

 緊急性の低い情報がいつまでも頭の表面にあると、情報量が増え過ぎて処理速度が遅くなる。だから、人間は、古い情報を忘れることで、現在の処理効率を上げるように設計されている。

 忘却を恥じてはならない。むしろ忘却することの大切さを意識してほしい。

 前回述べたように、勉強で一番大事なことは、INPUTした情報を定着させ自由自在に使いこなせるようになることである。そして、そのためには、必要最小限の情報を暗記しなければならないこともある。

 定着や暗記を効率的に行うためには、情報の絞り込みが不可欠であり、重要性の低い情報を忘却する必要がある。散らかった部屋に新しい家具を入れるためには、まず粗大ゴミを捨てなければならない。忘却は、知能の安全弁なのである。

情報3分法とは何か

 では、どうやって「定着させる情報」「暗記する情報」「忘却する情報」を区別すればよいのだろうか。

 情報を区別すると言うと、「INPUTされた情報を分類して赤・白・青のラベルを張る」という作業をしたくなる人がいるが、私はグータラなので、そういう作業はしない。
分類作業を要求する勉強術は、すぐに破綻する。なぜなら、INPUTしたばかりの情報の重要性を見抜くことは至難の業だからである。明確な基準がないまま分類を始めれば、迷ってばかりで時空を浪費するだけだ。

 では、どうするか。

 私は、情報の重要性を測るモノサシは、情報を実際に使用して課題を処理すること(OUTPUT)以外にないと確信している。OUTPUTをモノサシにして「定着させる情報」「暗記する情報」「忘却する情報」の3種に分類するのが、脱時空勉強術の情報3分法である。

定着させる情報の見極め方

 情報3分法のファーストステップは、課題の処理を通じて「定着させる情報」が何かを見極めることである。

 難しいことではない。仕事に必要な知識を身につけたければ仕事をする。英語を話せるようになりたければ英語で話してみる。試験に合格したければ、その試験と同じ形式の問題を解いてみる。身近に指導者がいてOJT(職場内訓練)をしてくれるのがベストだが、そうでなくても、OUTPUTを沢山することで、定着が必要な情報は、自然と定着する。だから、意識的に何かを記憶しようと努力する必要はない。

 定着とは、言葉で表現できない記憶である。

 ワープロを打つ、ピアノを弾く。趣味でも勉強でも、仕事でも、最初は教えてもらったことを思い出しながらやるから、四苦八苦して進まないが、毎日、課題をこなしていると、技能として定着する。

 定着した情報は、言葉で表現できる単発の情報ではなく、情報と情報の繋がりであり、流れ(技能)である。流れは言葉にするのが難しい。しかし、定着した情報は、流れで記憶しているから、少々イレギュラーなことが起こっても、流れに従って自在に対応できる。

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