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第8回 「制欲」の勧め

3種の欲で勉強のモチベーションを維持する

  • 葉玉 匡美

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2007年8月2日(木)

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 犯罪は、主として、3種の欲によって引き起こされる。3種の欲とは、物欲・色欲・評価欲のことである。

 物欲は「お金が欲しい」「宝石が欲しい」など金品に対する欲望。 色欲はいわずもがな。 評価欲は「自分を認めてもらいたい」「他人を意のままに従わせたい」「大事にしている物を他人に汚されたくない」など、自分自身、自分の意思、自分の物などを、他人に高く評価してもらいたいという欲望である。

 人には様々な意識や感情があるが、「犯罪はしてはならない」という心のハードルを超えさせるパワーは、この3種の欲から生まれてくる。

3種の欲は原動力

 私は、検事時代、新たな事件を担当するたびに「その事件が、どの欲によって引き起こされたのか」を考えることにしていた。犯罪の源にある欲の種類を見つけることは、真相を解明する手がかりになるからである。

 例えば、わいせつビデオを販売していた店員が逮捕されたとしよう。

「わいせつビデオなんだから、色欲の犯罪だ」と思うのは早計である。ビデオを買うお客さんはともかく、ビデオの販売者の行為は、金銭欲、すなわち「物欲」こそが最大の動機となっている。

 とすると、わいせつビデオ販売事件の捜査においては、「どの程度ビデオがわいせつなのか」ということは、大した問題ではない。やるべきことは、「誰が、一番多くのお金を手にしたのか」を解明することであり、それにより、店の裏に潜んでいる主犯をあぶり出すことができるのである。

 検事時代に私は「3種の欲こそ、人間の行動の原動力である」という信念を捜査に活用していた。欲が人を動かすことは、勉強でも当てはまる。どんなに効率的な勉強法を開発しても、やる気がなければ、勉強は進まない。そこで、脱時空勉強術は、3種の欲を上手に制御することで、苦しい勉強を乗り越える原動力を生み出す技法を提案する。

 すなわち、「制欲」の勧めである。

「勉強を楽しめ」だけでは、楽しめない

 「制欲」は、3種の欲のパワーを利用して「勉強したくない」という心のハードルを越えさせることを目的とする。端的に言えば、「ニンジンを目の前にぶら下げて頑張る」という誰でもよく使う手法である。

 禁欲には「やりたいことを我慢して頑張る」という日本的美学があるが、「制欲」は欲望むき出しなので、いつものことだが、美しくはない。

 それでもなぜ、「制欲」なのか。

 楽しく勉強することができれば、勉強の能率は上がるのは自明の理である。しかし、勉強自体は、基本的には、楽しくない。勉強術を語っている私が「楽しくない」などと言うのはタブーかもしれないが、真実だから仕方がない。

 例えば、学校で先生が、
 「そのうち面白くなるから、もっと勉強を頑張れ」
などと精神論をぶちあげると、私は
 「こんなモノが面白くならなくても結構です」

 などと言いたくなるような人間だ。

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