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第10回 実力は本の数と疲労度で分かる

数値化で勉強を効率化する

  • 葉玉 匡美

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2007年8月23日(木)

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 司法試験予備校の講師時代、私はある特技を身につけた。それは「ペーパーテストをすることなく、瞬時に生徒の実力を見抜く」ことだ。特技と述べてから言うのも何だが、それほど大げさなものではないかもしれない。というのも、単に生徒が鞄の中にしまい込んでいる本やノートをすべて机の上に並べさせただけ、のことだからだ。

 本の中身を見る必要はない。持ち歩いている本の数と疲労度(痛み具合)で、生徒の実力を測定する。その判定基準とは、

(1)新品の本を沢山持ち歩いているのは「初心者」
(2)疲労度の低い本を、少しだけ持ち歩いているのは「初級者」
(3)疲労度の高い本を沢山持ち歩いているのは「中級者」
(4)疲労度の高い本をちょっとだけ持ち歩いているのは「上級者」
というものだ。

 勉強を始めたばかりの初心者は、何が必要か分からないから、買った本を全部鞄に詰め込んで予備校にやってくる。しかし、全部持ってくると重いので、そのうち、授業で使う本だけを持ち歩くようになる。あまり熱心に勉強するつもりのない生徒は、この段階が長く続き、中級者になる前に挫折する。

 やる気のある生徒は、しばらくすると、自分で色々なことを調べるために、いくつもの参考資料を持ってきて自習室に籠もるようになる。当然、本の疲労度は高くなり、鞄は重くなる。中級者は、勉強熱心に見えるから、親や先生には受けがよい。だが、中級者がその姿に自己満足してしまうと、その段階を抜け出せなくなることも多い。

 上級者になれるかどうかは、学んだ情報をいかに1冊の本やノートに集約することができるかにかかっている。実力のある上級者は、大事な情報のほとんどを1冊の本に集約させているため、余計な参考資料を持ち歩かなくなる。勉強が進んでくると、疲労度の高い本を沢山携帯している者よりも、携帯する本の量を減らし、情報にアクセスする速度と頻度を上げることに専念している者の方が、実力が高い。

 以上の事実をもとに実力測定する換算式を書くとすれば、次のようになる。

これを「実力・携帯本換算式」と呼ぼう。

換算式は勉強の効率を上げる

 「実力・携帯本換算式」のように本の「疲労度」と「量」という計測しやすい要素で実力を計測することができれば、勉強のスケジュール管理に大いに役立つ。

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