「職場の悩みにWebメンターが回答」

キャリアアップにゴルフは必要?

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2007年9月26日(水)

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今回の回答者
※Webメンターへのご質問を募集しています。オフィスでの仕事や人間関係に関するご相談をこちらまでお寄せください。性別、業種と年齢もお書き添えください。

今回の相談
Q 仕事を続けるにあたって、ゴルフを始めたほうがいいか。体験に基づきアドバイスしてほしい。

 ある部署の課長をしています。最近、社内外で「ゴルフはやらないの?」と言われることが増えました。これまでに経験がないのと、練習する時間が取れそうもないので敬遠していますが、付き合いを考えると始めた方がいいのでしょうか。

 また、最近では「エグゼクティブはゴルフをする」という内容の本もあると聞きます。ゴルフの経験が、仕事のやり方などに影響を与えることもあるのでしょうか? 

 「ゴルフが仕事上の成果に結びついた」、逆に「無理にゴルフをしなくても仕事はできる」など、メンターの皆さんの実際の体験をお聞きしたいです。(36歳、女性)

Webメンターがお答えします

田中雅子さんの回答
A 自己修養の場であるゴルフは、仕事にもプラス要素ばかり

 高校ゴルフ部から数えて二十数年という、私のゴルフ歴を踏まえての結論は、「やった方がいいのでは?」。ゴルフをしなくても、仕事のできる人はできます。仕事の成果とゴルフに因果関係はありません。ただ、ゴルフをすることで人脈が広がる、決断力・精神力が鍛えられる、マナーが身につくなど、ビジネスパーソンとして総合的に洗練されるプラス要素が多いスポーツだと思うのです。

 ゴルフを始めると、年齢や性別、ステージの違う人と1日を過ごす機会に恵まれます。通常は会えないような役員や目上の人と、クラブやスイングなどの話をすることで、その人の人となりが分かったりします。自分よりも上に立つ人の目線に接することで、自分の考え方の未熟さに気づかされ、仕事で自分を磨くうえでも大きな刺激になるのです。私自身、自社の社長と仕事外で話ができたのは、ゴルフがきっかけでした。会議の場でたまに見る「雲の上の人」のような経営トップがゴルフ場では何でも自分でやってしまい、部下のキャディーバッグを一所懸命トランクに載せたりする姿に親近感を覚えました。気さくに話してもらえたので、会社とは違う姿を見ることができたと思います。私自身、ゴルフを通じて本当にいろいろな方との人脈ができました。

 ゴルフではまず、「今日はすごく調子がいいプレー」なんてことは滅多にありません。「高いお金を払って1日かけて行ってエラい人に気を使ったうえ、自分はなんでこんなにプレーが下手なんだ!」と神経がすり減ることもあります。それでもなぜ、人はゴルフに魅せられるか。人それぞれの答えがあると思いますが、私にとって、ゴルフでは我慢することがとても多く、自分を見つめ直す精神修養の機会だからです。例えばバシッと打って「ナイスショットだ」と思っても、たまたま木に当たって林の中に入った…。自然を相手にしているので、自分のスキル以外の要因でこのような結果になって、がっかりすることはしょっちゅうです。一方で、いいスコアが出た時の達成感を味わうこともできます。

 「なんでここにボールがあるんだ」と思っても、ホールアウトするまでボールを打たなければならない。どんなに失敗しても、短時間で自分の腕や自然環境に気を配り、全体としてどう攻めたらどういう結果になるかを予想して、次の戦略を練ってどんどん打っていかなければならない。そして自分が決断を下した結果は、全部受け容れなければならない。途中でキレたら終わりなのです。うまくいかなくても諦めずに「それより次だ、次。過去を忘れろ」と我慢して集中すると、いいスコアが出ます。ゴルフは本当に精神修養なのです。仕事や人生にも、通じるものがあると思いませんか?

 来月半ばに140〜150人と戦う選手権に出ます。去年は5位でしたが、今年はトップ3までに入りたい。これは、自分への小さなチャレンジです。上位者は週5日くらい練習できる主婦や大学生。私はサラリーマン代表として、制限された時間でどれだけ効率的に練習し、上位に食い込めるか…。「勝ってやるぞ」と、バイタリティーがわきます。

 ゴルフは厳しいけど楽しいです。また「健康、お金、時間」の3条件が揃わないとできません。長い人生、どれかが欠けてゴルフができない時期もあります。私自身、これまでもできなかった時期もありました。だからこそ、ゴルフ場の自然の中に立った時、「ここにいられる自分は幸せだ、ありがとう」と感謝します。それにゴルフは、何歳になっても再開できるスポーツ。若いうちに始めて損なことは一つもないと思います。興味があるなら、ぜひ始めてみては? ゴルフを考えるチャンスが巡ってきたなら、そのきっかけを大事にしてください。

田中雅子さん
田中雅子さん(38歳)

ユニクロ 女性キャリア推進室リーダー兼ファーストリテイリンググループ監査部リーダー
大学卒業後、大学院に進学し、法学と会計学の修士号を取得。その後、外資系企業でマネジャーとして、経理・財務などを歴任。2004年ファーストリテイリングに入社。経理部リーダーを務める傍ら、2004年12月、女性キャリア推進室を立ち上げる。現在は、ファーストリテイリングのグループ監査部でリーダーを務める。税理士の資格を持つ。(写真:鈴木愛子)

【岡知子さんのお答えは?次へ

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著者プロフィール

武位 教子(たけい・きょうこ)

武位 教子

文化服装学院ファッションエディター科に在学時より、女性誌『an・an』にコラムを連載。制作会社のコピーライターとして活動後、87年よりフリーランスライターに。ファッション、雑貨、旅などライフスタイル全般に関する記事を得意とする。現在、雑誌『雑貨カタログ』などに執筆。主な著書に『Oh!ベトナム おいしいベトナム探検』『go out KYOKOとSANAEのおうちを脱出したくなる理由』(共著、アップオン)『フランスのかわいいアンティークと雑貨たち』(同朋舎;角川書店)など。(写真:厚川千恵子)



このコラムについて

職場の悩みにWebメンターが回答

上司と部下のコミュニケーション、職場での服装、仕事の進め方…。女性リーダーが抱える様々な悩みに、各界で活躍する女性管理職たちがウェブ上のメンター(助言者、相談相手)として回答する。

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