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【第2回】女性が得意な“共感力”に
依存しすぎると消耗することも

  • 深澤 真紀

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2007年11月22日(木)

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 先週このコラムをスタートしたところ、多くの方からコメントをいただきました。ありがとうございます。皆さんのご意見やご感想を伺いながら、今後の記事にも生かしていきたいと思います。

 さて前回は、女性は人間関係をメンタルで考えてしまうと書きました。これは言い換えると、女性は「共感力」を重視しているということです。女性(特に日本の女性)は、子どもの頃から他人に共感し、他人を否定しない能力を周囲から期待されて育つので、共感力はとても発達しています。これは決して、悪い能力ではありません。

 しかしこの共感力が強くなりすぎてしまうと、仕事でも、友人でも、家族でもすべての人間関係に「恋愛的な関係性」を築こうとします。ことに仕事の場で共感力をあまり発揮しすぎると、時にやっかいなことになります。女性の多くが、共感力を仕事の原動力として使いすぎていると感じるのです。

 多くの女性が社会進出したバブル期以降、仕事における女性の共感力を「女性らしい感性を生かした働き方」「しなやかで女性的な配慮を大事にする」「女性ならではのみずみずしいサービス」という言い方で評価することもありましたし、実際にそれは重要な能力でした。

 また、女性が消費者としてだけではなく、企業の中での情報や商品の作り手、送り手となることで、実際に良い商品やサービスが生まれたことを考えると、女性の共感力を仕事に導入することは全否定できません。

共感力を出しすぎると傷つくこともある

 しかし、共感力を全面的に使った仕事の仕方は、長続きしないものです。共感力を仕事に持ち込むと、当初はうまくいくかもしれませんが、物事がうまく進まなくなった時に「上司のためにこんなに頑張ったのに」とか「チームのメンバーが分かり合えるように努力したのに」「私だけが損をしている」というような被害者意識が芽生える危険性があります。

 相手に期待しすぎたり、自分を理解してもらおうとしすぎるために、思い通りにならないと裏切られたように感じて、傷ついたり燃え尽きたりしてしまうのです。

 私は、女性の共感力を否定したいのではありません。しかし共感力は、人間の柔らかいところ、触れられるとすぐに傷ついてしまう部分を使いますから、それを仕事の場で常に出していては、傷つけられることも多々あるのです。自分の大事な部分はいたずらに開放しないで、ここぞという時に使う方がよいと思うのです。

コメント4件コメント/レビュー

人間関係のメンテナンスという考え方は、まさにその通りだと感じました。これがうまくできない人が男性にも女性にもいて、精神疾患を患ったり諍いを起こしたりするようにも思います。バブル崩壊の反動か、近年は「自分らしく生きる」ことに重点が置かれすぎて好き勝手振舞うのが「善」みたいに考えている人が増えたように思います。これにどう対処するか。次回コラムが楽しみです。(2007/11/27)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

人間関係のメンテナンスという考え方は、まさにその通りだと感じました。これがうまくできない人が男性にも女性にもいて、精神疾患を患ったり諍いを起こしたりするようにも思います。バブル崩壊の反動か、近年は「自分らしく生きる」ことに重点が置かれすぎて好き勝手振舞うのが「善」みたいに考えている人が増えたように思います。これにどう対処するか。次回コラムが楽しみです。(2007/11/27)

米国在住、女性会社員です。まさに目からうろこ、のような記事でした。すぐにでも次の記事が読みたいです。(2007/11/24)

こんにちは。オサルと申します。43歳男性ですが、女友達には両性視されています。理由は女性が得意とする共感力・観察力などを私が女性以上に持っている事と、男性度も同時に持つためです。その場合、ホモセクシャルになる場合が多いらしいのですが、私はホモではありません。深澤さんの記事を見て、感じる能力を維持しながら『ダメ-ジを負うリスクを低減する』ヒントになりました!!   生きていて楽しいと思う事の上位に、コミニケ-ション+共感+発見 が有ると思うけど、感じすぎると(軟らかい部分が全開しっぱなし)逆に上手く行かない事を再認識しました。 今後も面白い記事を期待しております。(2007/11/22)

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三品 和広 神戸大学教授