「キャリア&スキルアップ」

広がる“料理レシピビジネス”

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2007年11月27日(火)

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 「食」は毎日の生活に欠かせないもの。とはいえ、毎日同じメニューでは楽しみがない。そんな中、巷には様々なレシピが溢れている。ネット上ではプロ、アマチュアを問わずアイデア満載の料理レシピが公開され、人気コンテンツとなっている。
 
 ネットでは、料理名や食材などを入力して検索すれば、様々なレシピが見つかる。また、料理レシピのアイデアは、尽きることはない。「手軽で簡単」「冷蔵庫の残り物で作る」「パーティーなどのおもてなしに」「お弁当に」「酒の肴に」「旬の素材を生かして」など、視点と切り口を変えるだけでバリエーションは無限に広がっていく。

 料理レシピを広めたい人と、アイデアが欲しい人。需要と供給のマッチングが、新たなネットビジネスのチャンスへと結びついている。

ブロガーのパワーが生み出す、料理レシピ市場

 「レシピブログ」は、個人の料理ブログの更新情報をまとめてチェックできるポータルサイトだ。2005年8月に開設し、2007年10月で登録ブログ数は約3900、月間アクセス数は約180万PV(ページビュー)の人気サイトとなっている。2006年度には、All Aboutスーパーおすすめサイト大賞の「ベスト企画大賞」も受賞した。

アイランド代表取締役の粟飯原理咲さん(写真:山田 愼二)

アイランド代表取締役の粟飯原理咲さん(写真:山田 愼二)

 サイト人気の秘訣を、運営元であるアイランド代表取締役の粟飯原理咲(あいはら・りさ)さんに伺った。

 「単に個人のブログを集めただけでなく、編集に力を入れています」と粟飯原さん。レシピブログでは更新情報提供にとどまらず、アイデアを凝らしたコンテンツを豊富に掲載する。例えば、「連載 暮らしのなかのレシピ」など、写真とエッセイで綴ったレシピや、登録ブロガーのモチベーションアップを図る「今日のいちおしブログ!」など。また、「MYレシピブック」に登録すれば、利用者はお気に入りのレシピブログを探しやすくなり、ブロガーにとってはリピーター獲得にもつながるなど、ウェブコミュニティーとしても活性化を図っている。

 食、料理、暮らしをテーマにしたブログは生活に密接しているだけに、情報発信側も受信側も関心が高く、固定ファンのついたパワーブロガーも多い。人気ランキング上位常連のブロガーは、続々とレシピ本を出版したりメディアへの登場を果たしている。

 サイトの活性化に伴い、ブログの登録数が増える。パワーブロガーがいれば、ブログの人気に乗じて人が集まる。レシピブログでも、この連鎖がうまく機能した。

 「2003年からおとりよせネットという、口コミでお取り寄せ情報を扱うサイトを開設し、そちらで収益を上げていたこともあって、当初はレシピブログがビジネスに繋がるとは考えていませんでした。『こんなサイトがあると便利では』という発想で始めたのですが、実際にサイトを開設してみたら大きな市場があったのです」

 現在レシピブログの収益の柱は、食品業界とのコラボレーション。登録ブロガーを対象に「レシピモニター」を呼びかけ、テーマに基づいた新作レシピを募集するというユーザー参加企画が奏功している。

 ブロガーにとっては、いち早く新しい素材を入手でき、オリジナルメニューという創作意欲を掻き立てられる。一方、メーカー側は、従来の市場調査では得られなかった「生の反応」が入手でき、パワーブロガーの力を借りた口コミが仕掛けられる。双方にとって、メリットは大きい。

 2007年9月には、レシピブログの公式ブック『お料理好きさんたちが気がつけば何度も作っている定番レシピ157』(アスキー)を発行。レシピの公募、表紙の写真投票など、ブロガーたちの声も随所に取り入れられ、「みんなで一緒に作り上げた感」がほどよく演出されている。

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著者プロフィール

北湯口 ゆかり(きたゆぐち・ゆかり)

北湯口 ゆかり

フリーライター&エディター。1995年から雑誌、書籍でパソコン関連記事を執筆。ウェブコンテンツ制作も行う。ここ数年は人を豊かにするライフスタイル情報の提供をめざし、旅行、育児、ビジネス分野の取材も行っている。2003年より、目白大学の非常勤講師を務める。主な著書に『ママさんライタードタバタ奮闘マニュアル』(KKベストセラーズ)『これでわかるアクセス2002』(SCC)など(写真:細谷陽二郎)。



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 このコラムでは、女性のキャリアアップに関する研修を行っている企業や、自主的な勉強会の様子などをリポートする。  女性リーダーのための記事は「NBonline Women at Work」へ。

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